シングルマザーの彼氏報告に、思春期の息子「気持ち悪い」
あるシングルマザーが、自身のX(旧Twitter)アカウントに投稿したエピソードが、ネット上で激しい議論を巻き起こしています。投稿内容は、高校生になる息子に彼氏ができたことをオープンに報告したところ、息子から「いい年してやめろ、気持ち悪い」と強い拒否反応を示されたというものです。
この母親の投稿に対し、別のユーザーが「当たり前。思春期の子どもは母親の女の部分なんて知りたくないに決まってる。デリカシーなさすぎる」とコメント。この批判的な意見が、なんと11万もの「いいね」を獲得したことで、一連のやりとりは瞬く間に拡散しました。この事態は、シングルマザーの恋愛の自由、そして親子間のコミュニケーションのあり方について、社会の複雑な価値観を浮き彫りにしています。
「デリカシー不足」か「幸福追求の権利」か…SNSで二分する意見
この話題に対するSNS上の反応は、主に二つの立場に分かれ、賛否両論が激しく交錯しました。
批判コメントに共感を示すユーザーの多くは、思春期の子どもの心理への理解を最優先すべきだと主張しています。特に高校生男子にとって、母親の恋愛は「母親=女性」という現実を突きつけられることであり、心理的な抵抗感が生じるのは自然な反応だとされています。
具体的には、母親側の「デリカシー不足」を強く指摘する声が多く集まりました。恋愛自体は自由であるものの、思春期の子どもに伝えるタイミングや方法に気配りが欠けているというのです。子どものプライベートな部分を知ることに抵抗があるのは普通であり、オープンな報告は子どもに負担をかけるという意見や、親子の関係であっても、一定のプライバシーの境界を保つべきだという声が目立ちました。過度なオープンさが子どもの感情を無視していると感じるユーザーが多いことが、11万「いいね」という数字に表れています。
一方で、シングルマザーの個人の幸福追求の権利を擁護し、批判的な意見に反論する声も強く存在します。
彼女たちの主張は、シングルマザーも一人の女性であり、恋愛や再パートナーシップを求める権利を社会が否定すべきではないというものです。息子の反応や批判コメントは、母親の個人的な幸せを否定する不公平な視点だという意見が上がりました。また、親子間で正直に話すことは信頼関係を築くために重要であり、恋愛を隠すことはかえって子どもとの間に秘密や不信感を生む可能性があると、オープンな対話の重要性を主張する声もあります。さらに、息子の「気持ち悪い」という発言に対しては、思春期の感情は理解できるものの、母親の人間性を否定するような言葉遣いであり、親に対するリスペクトが欠けていると、息子側の表現の不適切さを指摘する声も上がりました。

