和葉さんは、夫・健斗さんと拓斗君の3人家族。妊娠を機に仕事を辞めて専業主婦になった和葉さんは、家事・育児をひとりでこなしています。
ある日、拓斗君が発熱。小児科を受診したところそのまま入院となり、和葉さんはひとりで付き添いをすることに。4日間の入院生活を経て退院します。
しかし、退院後も拓斗君の下痢が続き、別の病院へ再び入院。和葉さんは入院準備の間だけ健斗さんに付き添いを交代してもらいました。
しかし、健斗さんは2時間で音を上げ、怒って病室から出て行ったのです。拓斗君は4日後に退院。ところが健斗さんはそれを知りませんでした。
友人を飲みに誘うと「は? 息子2回も入院して退院したところなんだろう?」と言われ、帰宅するとなんと2人の荷物がなくなっていたのです。
焦った健斗さんは、拓斗君の退院のことを教えてくれた友人の家を訪ねましたが……。
衝撃の真実を知った夫












健斗さんは、和葉さんと交流のある友人の妻・里音さんを訪ねます。
しかし、里音さんは健斗さんを見るなり怒りの表情です。
健斗さんは、和葉さんから退院の連絡がないこと、家がもぬけの殻だったことを伝えます。
「退院したよ。しかも昨日な!」
里音さんの言葉に衝撃を受ける健斗さん。健斗さんは昨日から妻と子どもの荷物がなくなっていることに気づいてさえいなかったのです。
その無関心さに呆れかえった里音さんは、和葉さんの居所を教えてほしいという健斗さんの要求をきっぱりと拒絶したのでした。
▼幼い息子が2度も入院していたにもかかわらず、健斗さんは妻子を気遣うどころか、自分から連絡を取ろうともしませんでした。退院した事実すら知らず、妻子が家を出て行っても気づかなかった姿には、父親としての無責任さと無関心さがはっきり表れています。
子どもの体調不良や入院は、夫婦や家族で支え合うべき大変な出来事です。それを他人事のように放置していれば、信頼を失うのは当然のこと。家族の異変や苦しみに無関心でいつづければ、気づいた時にはもう取り返しがつかない――健斗さんの姿は、その当然の結果を突きつける結末だったのかもしれませんね。
著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実

