【漫画】結婚せずに同棲はOK?スウェーデン人から見た日本の恋愛カルチャーギャップが「勉強になる」

【漫画】結婚せずに同棲はOK?スウェーデン人から見た日本の恋愛カルチャーギャップが「勉強になる」

スウェーデンでは交際相手と結婚せず一緒に暮らす文化がある
スウェーデンでは交際相手と結婚せず一緒に暮らす文化がある / (C)Asa Ekstrom

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、スウェーデン出身の漫画家・オーサ・イェークストロムさんが手がけた『北欧女子オーサ、日本で恋をする。』をご紹介しよう。

同作は、日本とスウェーデンの恋愛カルチャーギャップについて描かれたコミックエッセイ。以前オーサさんのX(旧Twitter)に同作の一部を抜粋した『スウェーデンの性教育や結婚、「正直な浮気」についてコミックエッセイ作家が描いてみた』が投稿されると、6000以上の「いいね」が寄せられている。そこで作者のオーサさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。

■交際相手が異性と二人きりで食事するのは問題なし?
『スウェーデンの性教育や結婚、「正直な浮気」についてコミックエッセイ作家が描いてみた』(1/21)
『スウェーデンの性教育や結婚、「正直な浮気」についてコミックエッセイ作家が描いてみた』(1/21) / (C)Asa Ekstrom

同作ではスウェーデンにおける恋愛や結婚事情などが語られる。例えば、日本では「付き合ったら他の異性と二人きりで会っちゃダメ」といわれることが多いなか、オーサさんによれば「無理でーす!!」「男性の友達をみんな捨てないといけないの?」「何その考え方!?」とのこと。

というのもスウェーデン人にとっては、交際相手が異性の友達と食事に行くことは普通のことであり、自分への愛情を疑う場合は自身の問題と解釈。また、スウェーデンには「サンボ」という交際相手と結婚せず一緒に暮らす文化があり…。

読者からは「異国の文化を知るのは勉強になる」「知らない価値観だから面白く読めた」などの反響が寄せられている。

■スウェーデンと日本で大きく違う点は「仕事文化」と「恋愛・性に関しての考え方」
『スウェーデンの性教育や結婚、「正直な浮気」についてコミックエッセイ作家が描いてみた』(4/21)
『スウェーデンの性教育や結婚、「正直な浮気」についてコミックエッセイ作家が描いてみた』(4/21) / (C)Asa Ekstrom


――『北欧女子オーサ、日本で恋をする。』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

日本で漫画家デビューした2015年からずっと「恋愛」をテーマにする本を描きたかったのですが、いろいろな理由で時間がかかってしまい、やっと出版させていただいた本です。なぜ描きたかったかというと、私にとって、スウェーデンと日本で大きく文化が違うと思った点が二つあり、それが「仕事文化」と「恋愛・性に関しての考え方」だったからです。そして個人的に「恋愛」の方が興味深くて、ネタがたくさんありました。

――『スウェーデンの性教育や結婚、「正直な浮気」についてコミックエッセイ作家が描いてみた』の中で「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

「スウェーデン人のみんながオープンマリッジをしている訳ではない」と最初にお伝えしておきます…(笑)。いや、でも本当にそうです。「オープンなお付き合い」をしているカップルは時々いますが、「オープンマリッジ」は本当に珍しくて、私が聞いたことあるのは漫画の中に出てくる知り合いのカップルだけです。でもそういう付き合い方にはコミュニケーションがすごく大事で、学ぶことがあると感じていました。どんなお付き合いでも、花を育てるように手をかけて、時間をかけて、大変でも頑張ってコミュニケーションをとることが大事だと思います。

性教育に関しては、スウェーデンでは他にもいろいろ違いがあると思いますので、将来もっと深く研究して漫画を描けたら面白いと思います。

私の世代の性教育はかなり適当で、両親が全く何も教えてくれなかったので、十代になって体が変化をし始めた時かなり混乱しました。でもある日、家の本棚に性教育の本を見つけたので、それを読んで独学しました。大人になってから姉と話したら「お母さんがわざと本を置いたのよ」と言われて戸惑いました。母として娘に話せばよかったじゃん!?と。でも母の時代はそういう話を表に出さないのが普通だったので、恥ずかしいと思っていたのでしょう。でも私は自分の子どもには正直に全てを説明するつもりです!息子には、彼が将来トラブルを起こさないよう「性的同意」についてしっかりと教えるつもりです!

ただ、養子縁組に関しては、漫画が出版された当初からいろいろ変わりました。同性カップル・異性カップルに関係なく、スウェーデンの養子縁組の数は大幅に減少しました。原因はプロセスに不備が発見されたからです。

両親は孤児を養子にしたと思っていたのに、実際は母親の同意なしに誘拐され養子に出された子どもたちだったなど、政府や関係機関のチェック体制の緩さが発覚したため、現在養子縁組は、一切認められるべきではないという議論が上がっています。

以前は私も基本的には養子縁組制度に賛成だったのですが、今は少しでも怪しい事情があれば完全にやめた方がいいと思っています。子どもの権利や安全は、子どもを希望する大人よりも最優先ですから当然です。

女性同性のカップルを持つことはできますが男性同性カップルはそれができなくて不公平になるという課題が出てきますが、子どもの安全を守るためには仕方ないと思います。

――読者へメッセージをお願いします。

次の作品はまだ決定していませんが、どのような形になっても、読者の皆さんが楽しめる作品を一生懸命描き続きたいと思います。

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