ペキ子さんは、夫の優一さんと2人暮らし。優一さんは公務員として働く次男で、イケメンかつやさしい性格の持ち主。ペキ子さんにとってはまさに完璧な夫です。
そんなペキ子さんは、幼いころから「完璧な母親」になることを夢見てきました。待望の妊娠がわかると、自作の育児本を渡し、20時就寝や毎朝のスムージー、クラシック音楽を流し続ける生活を続けます。つわりに苦しみながらも「完璧な母はつわりにならない」と体調不良を頑なに否定。ついにはつわり対策のため仕事を辞めたいとまで言い出します。ペキ子さんの行き過ぎた行動に不安になった優一さんは、妊婦健診に付き添おうと考えました。
しかし、ペキ子さんの通う病院では付き添いが認められていません。そこで医師に電話でペキ子さんのことを相談し、助産師外来の予約を取ってもらいました。
ところが、助産師外来の予約時間に、病院から帰ろうとするペキ子さんの姿が……。
それとなく話を聞いてみると、助産師とは話をしたようですが、ペキ子さんの様子に優一さんは違和感を覚えます。
助産師外来の内容











面談内容について尋ねると、ペキ子さんはアンケートの回答をすべて「いいえ」にしたと話しました。
「ペキ子にとって大事なアンケートだったのに!」
優一さんは思わず感情的になります。
しかし、ペキ子さんに軽く受け流されてしまい、優一さんは落ち込んでしまうのでした。
妊娠中の不安や体調の変化は、「これくらい我慢しなきゃ」と抱え込むほど、必要な支援につながりにくくなってしまいます。
妊娠・出産は、ひとりで耐えるものではなく、夫婦で一緒に乗り越えていくもの。だからこそ、つらさや不安をパートナーに伝えることも大切です。
助産師外来や健診での質問は、母子を守るためだけでなく、家族が適切に支えるきっかけにもなります。完璧に見せようとせず、今の状態を正直に伝えることが、自分と赤ちゃん、そして家族を守ることにつながるのではないでしょうか。

