そんななか、日本独自のアクションとして、2026年4月11日に沖縄・石垣島で「海浜プロギング」が開催された。プロギングとは、ごみ拾いをしながらジョギングを行うアクティビティのことだ。
今回は、石垣島の美しい海辺を舞台に、トップアスリートと一般参加者が一緒に走りながら環境保全に取り組んだ様子をレポートする。

■「Run for Reforestation Challenge 2026」とは?
「Run for Reforestation Challenge 2026」は、フィットネス・トラッキング・アプリ「ASICS Runkeeper」を使用し、ランニングやウォーキングなどで5キロを完走・完歩するごとに、1本の植樹が行われるプログラム。
植樹は、森林再生や生態系保護を行う国際NGO「One Tree Planted」を通じて実施される。これまで、2023年に5万253人、2024年に9万5950人、2025年に10万2711人が参加し、累計約25万本の植樹を達成した。

■トップアスリートとともに石垣島の海辺をラン!
石垣島で開催された「海浜プロギング」には、パラトライアスリートの宇田秀生選手や保田明日美選手などトップアスリートを含む23人のランナーが参加。石垣島の海浜エリア約5キロを、それぞれのペースで走りながらごみを拾い集めた。

一見、美しい石垣島のビーチだが、きちんと目を向けると深刻な海洋ごみの現実が広がっている。参加者からは「普段は気づかないけど、よく見てみるといろいろな場所にたくさんのごみが落ちていることに気づきました。今後はイベントでなくても、ごみを拾いながらランニングを楽しみたいと思います」という声も寄せられた。
その日、参加者たちは夢中で活動し、最終的には計約40袋分ものごみを回収。回収後には分別作業も行われ、環境問題についてあらためて考える機会となった。

そして、この一日のアクションにより、新たに23本の植樹を達成。2023年からの累計植樹数はすでに約25万本に達しており、一人ひとりの小さな一歩が確かな形となって地球に還元されている。
■障がいの有無を超えて実現した“共生社会”を体感
本イベントのもう一つの意義は、障がいの有無や競技レベルに関わらず、全員が同じフィールドで汗を流したことにある。トップアスリートと一般参加者が同じ目線で地面を這い、ごみを拾う姿には、スポーツを通じて誰もが共鳴し合える“共生社会”の理想が映し出されていた。

活動を終えた参加者には、石垣島に漂着した海洋プラスチックを回収して作られた、美しいマーブル模様の特製キーホルダーを贈呈。ネガティブなごみをポジティブなアイテムへと再生させたこのプレゼントは、手にした人々に“循環型社会”への深い気づきを与えた。

最後に、保田選手は「思っていたよりもごみが落ちていて、5キロ走りながら夢中で拾いました。まだまだ拾いきれていないところがたくさんありますが、少しでも環境の美化に貢献ができて、『石垣島トライアスロン』(4月12日に開催済み)のレースにも気持ちよく参加できそうです」と感想を述べた。
スポーツを楽しむことが、自然環境を守るアクションへとつながる。「海浜プロギング」は、体を動かすことの楽しさと、環境保全への意識を同時に体感できる貴重な機会となっただろう。
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