怖い存在の弟
しかし、愚痴は日に日に増えていきました。
「家のお金の管理は全部俺がする」と、通帳を取り上げられたこと。「お前にプライベートなんて必要ない」とスマホを取り上げられ、しばらく誰とも連絡が取れなかったこと。話を聞いているうちに、これは単なる夫婦喧嘩や短気の問題ではない、と感じるようになりました。
さとみさんは、話すたびに申し訳なさそうに「こんなこと言ってごめんなさい」と謝ります。電話の向こうから伝わる声もか細くなっていました。わたしは心の中で「このままではいけない」と強く思い始めました。
でも、わたしにとって弟は怖い存在です。思春期からキレやすくなり、何か気に入らないことがあると大声を出す傾向にありました。私の性格的にも怖い相手に言い返すのは苦手で、実の弟であるにも関わらず、何年も、まともに話せていないのです。
とはいえ、さとみさんの訴えをこのままにはできません。違和感の正体が何なのか、そしてどうして弟がこんな風になってしまったのか、その根源的な問題に目を向けなくてはいけないと考えるようになりました。
あとがき:義妹の悩み
誰にでも優しく、反論できないさとみさんの姿が、読んでいてとても胸が苦しくなりますね。弟りょうたの攻撃的な態度は幼い頃からあり、みちるさんも「怖い」という感情に縛られています。
大切な義妹を助けたいのに、恐怖で動けないみちるさんの葛藤は、共感する方も多いのではないでしょうか。この「見て見ぬふり」が事態を深刻化させる中、みちるは決断を迫られる予感がします。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

