
料理家・食育インストラクターの和田明日香が、オリジナル レシピのおつまみでゲストをもてなし、“宅飲み”しながら語り合う「和田明日香とゆる宅飲み」(毎週火曜夜10:00-10:55、BSテレ東)が、番組初の公開イベント「みんなで乾杯!リアルイベントin渋谷」を4月10日に東京・LOFT9 Shibuyaにて開催。定員を大幅に超えた申し込みの中、抽選でプラチナチケットを手にした130人とアットホームな雰囲気で盛り上がった。レポート前編に続き、この後編では、観客からの質問コーナーを中心に紹介。和田は質問にざっくばらんに答え、彼女らしい“料理に対する自由な考え方”も明らかにした。
■レシピ考案の裏話
進行役のテレビ東京アナウンサー・水原恵理とともに杯を重ね、次第に饒舌さが増していく和田。トークは、2つ目のテーマ「料理と酒にまつわる裏話」へ。これまでに番組で和田が考案した、180にものぼるレシピは、事前にゲストの好物やアレルギーなどを聞いて決めているそう。
番組ではゲストが持参した土産を使った料理も披露しているが、現物は本番まで見せてもらえないのだとか。スタジオで土産が置いてある場所に近づくと、スタッフが見せないように阻止するそうで、「そこだけ“ゆる”くない」と苦笑した。
「他の料理番組だと、画面の向こうの誰かが喜んでくれたらいいなという気持ちで、自分がいいと思うものを発信してるんですけど、『ゆる宅飲み』は、そこにお客さんが居て、“この人に食べさせたい”って考えるから、成功の実感がアツい」と語る和田。
その中でも、特に「これはうまくいった!」と感じたのは、岡田結実に作った“手羽中のパリパリ焼き”とのこと。岡田のリアクションが大きかったことも印象深く、番組で使った黒酢のほかに塩コショウや照り焼きなど、その時々に合わせて作ることができるとアレンジポイントも伝授。なかには実際に作ってみた観客もおり、「じっくり焼いて、おいしかったです」と感想を伝えていた。
また「これがあれば、失敗しない」という食材として選んだのが「海苔」。「何かキマらないな…と思ったら、海苔をまぶしておけばだいたいOK。フライドポテトにもいいし、サラダにも絶対合う。海苔は万能」とのことだ。

■狙い通りにいかないのも料理の面白さ
逆に「これはちょっと…」だった料理を聞かれて、和田が「(飯尾和樹回の)ハンバーガー」と答えると、客席から苦笑まじりの拍手が。飯尾が持参した超高級な牛肉をミンチにしてハンバーグにしたのだが、和田曰く「こんなつもりじゃなかった(笑)」。良い肉だからこそ“100%ビーフのパテ”にしたい、と素材の良さを活かす為に「アバウトに成型」したのが災いした。焼いている最中からバラバラになってしまう結果となったが、「でも、味は本当においしかったんです!」と力説していた。
このような場合、普通の料理番組なら作り直したりするが、「この番組ではやり直さないのも“いいところ”。むしろ狙った通りにいかないのも面白い」と和田らしい言葉で料理の楽しさを語っていた。
「料理をしている時は、基本、テンションが上がる」と言う和田だが、特に上がるのは“あえ物”を作っている時だそう。「私の手によって1つにまとまっていくのがたまらない」と、あえる手つきをしながら「このまま死にたい」と笑う和田。そして、「ドラマチックなわけですよ、このボウルの世界は!」と力説した。
そんな和田が苦手とするもの…それはパスタの盛り付け。水原の「こちらをご覧ください」との声で、スクリーンには和田がパスタを皿に盛る映像が。パスタをひねって巻くように盛りつけることができず、いつも体ごと回転してしまう姿に会場は爆笑。 YouTubeでイタリアンシェフの動画を見て勉強してるのだが、実際にやってみるとうまくできないのだとこぼす和田。よほど悔しいのか、「できます?アレ」と会場に問いかけていた。

■和田のふだんの“おつまみ”
番組や動画で披露しているレシピは、和田家の“家庭内調査”で合格したものなんだそう。和田自身はふだんのおつまみとして、むいた柑橘にオリーブオイルをかけたり、パクチーにごま油、トマトに塩、など素材そのものを味わうことが多いとのこと。
番組に登場したレシピは番組公式Instagramに掲載されているのだが、中でも「いいね」が1番多かったのは“和田家定番 甘辛味噌なす豚”。当日の会場での事前アンケートでは、“にんにく山のもも肉”や“とうもろこしと海苔のかき揚げ”を作ってみたい観客が多かったそうだ。
■観客からの質問コーナー
最後は、観客からの質問コーナー。「ゲストの手土産で、気に入って自分でも購入したものは?」との問いには、経済キャスターの八木ひとみが持参した“ドライレモンサワー”、ミッツ・マングローブの“ジェニーベーカリーのクッキー”との回答が。特にレモンサワーは2度ほどリピートしていると明かした。
「必ず常備している食材は?」と聞かれると、「毎日、その日の晩ごはんと翌日の朝ごはんの食材を買って使い切るので、ウチの冷蔵庫はほとんど何も入ってないんですよ」と意外な返答。「そんな中でも、絶対に入ってるのはキムチと卵とヨーグルト…普通ですね」と笑った。他には薬味になるネギやパクチー、ニラなどの香草は「とりあえず買っておく」とのことだった。

■和田に似合う髪型はショート?ロング?
続いては、「夕飯を作るイメージが強いけど、朝と昼はどんなものを食べてますか?」という質問。和田は「朝は、コーヒーだけのことが多いです。コーヒーにちょっと牛乳入れたりとか。あとは、子どもたちに作ったお弁当の残り物をちょっとつまむぐらい。昼は家で私1人なら、冷凍したご飯を解凍して納豆とかキムチと食べるぐらい…。夜に全力を注いでます!」と答えた。
ちなみにこの質問者は、和田に憧れて髪型も参考にしているとのこと。実は和田は髪を伸ばそうと思っていることを明かすと、会場からは圧倒的に「ショートの方がいい」との声が。和田の決意が揺れていた。

■和田明日香流“おいしさの極意”
ラストは、惣菜店で働いている女性からの「好きじゃない、得意じゃない料理を作らなきゃいけない時は、どうしてるのか?」という質問。和田は「一応、家族に今日何が食べたいか聞くけど、“違う”“違う”って却下(笑)。自分の気分をはかるために聞いてるんで(笑)。ホントに作りたいと思うものじゃないとおいしくできないから、作りたくないものは作らなくてよくない?」と、飾らない本音で語りかけた。
そして「どうしてもこの栄養素をとらないと、ってことがお仕事上あるのなら考えなきゃいけないかもしれないですけど、それよりも自信があって、もう何度も作ってて…ってものの方が絶対においしいし、人を喜ばせられるんじゃないかな、と思います」と、“明日香流 おいしさの極意”を明かした。
“ここだけの話”なども交えつつ盛り上がる中、あっという間にお開きの時間に…。和田は「励みになりました。“続けよう”って思えました。ありがとうございました!」と、観客に感謝を伝え、「第2回」開催への期待を膨らませた。
◆取材・文=鳥居美保


