
ほのぼの系からクスッと笑える4コマやストーリー、エッセイなどさまざまな漫画を描いている、ふくろみゆ(@fukuromiyu)さん。2016年には、彼氏のプロポーズを待つギャグエッセイ「みゆ子はプロポーズ待ち」(イースト・プレス)を発売し、話題を呼んだ。今回は受賞歴のある漫画「OLと悪霊」やその他人気作について、ふくろみゆさんに話を伺った。
■悪霊に対するOLの反応に注目してほしい!



2021年に「第15回くらツイ漫画賞」で期待賞を受賞した本作「OLと悪霊」は、作者であるふくろみゆさんの感性が光る話題作だ。仕事に疲れ果てたOLの部屋に悪霊が現れるものの、恐怖よりもどこか癒やしを感じさせる独特な関係性が描かれている。ふくろみゆさんが「悪霊に対するOLの反応に注目していただきたいです!」と語るように、どこかズレたやり取りが作品ならではの空気感を生み出している。
本作の着想については、「仕事に追われていたころに、服装や生活面について同僚から上から目線で細かな指摘を受け、少しいら立ちを感じたことがありました」と振り返る。その経験に、「短編の賞に応募する為にわかりやすさが欲しい」「どうせなら画面を少し華やかにしたい」「仕事で最高に疲れていた時のありのままの心理」を掛け合わせ、作品へ落とし込んだという。
また、太った男性と痩せた女性の「体質変換」を描いた「肉体変換リカコとタダオ」も読み応えのある作品だ。発想のきっかけは、ふくろみゆさん自身が抱いていた「体が大きく強く、よく食べる人への憧れ」だったという。さらに、突飛な設定ながらも「現実性を織り交ぜることでしっかり読めるように工夫しました」と語っており、体が変化したことで揺れ動く心情も丁寧に描かれている。
最後に、ふくろみゆさんは「長く描き続けたいなと思っています。そして気軽に読みはじめられるけれど、読んでいるとちょっとだけでも心が動くようなものを描ければと思います」と、今後への思いを語った。ユーモアのなかに繊細な感情が描かれたふくろみゆさんの作品をぜひ読んでみてほしい。
取材協力:ふくろみゆ(@fukuromiyu)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

