長男が1歳半のころ、義実家に農作業の手伝いと、あるお祝いをするために夫と一緒に帰省しました。
義両親は同じ県内に住んでいるのですが、車で2時間ほどかかる距離かつ夫が仕事で多忙のため、なかなか会う機会がなく、このときに会ったのも約10カ月ぶり。まだ幼かった長男は、当然義両親のことは覚えていません。
リビングに入るとすぐ義父が「大きくなったね! ちょっと抱っこさせてくれ」と手を伸ばしますが、私にしがみついて離れようとしない長男。すると義母が予想外の行動に出てくるのです……。
男女差別する義母
義母は「ばぁばだったら泣かないわよね!」と言いながら、半ば無理やり私から長男を引き離し抱っこしたのです。
人見知りが激しい長男は、パニックになってしまい大泣きして暴れます。義母から離れ、私が抱っこしていてもなかなか泣き止みません。
すると「こんなことで大泣きするなんて大げさね。人見知りも激しいし……。これだから男の子は嫌なのよ」と、大泣きしている長男の声に負けないくらいの大声で、男女差別ともとれる発言をしたのです。
私は「無理やり抱っこしたからさらに泣いてしまったのに……」という怒りと、長男を悪く言われたことでとても悲しくなりました。そのとき夫は、農作業のため少し離れた畑に行っていたため助けを求めることもできません。
言い返すこともできずモヤモヤした気持ちを抑えようとしたそのときです。「あのさ……」と奥の部屋から、義妹が出てきました。
義妹は義母に「さっきのって男女差別? 私のおなかの子が男の子だったらどうするの? 出産後は実家に帰ろうかと思っていたけど、男女差別する人と一緒に育児したくないから、家に帰るね」と言います。
すると「え! そんなこと言わないでよ」と、ショックを受ける義母。この日義実家に帰省したのは、義妹の戌の日をお祝いするためでした。義母は義妹の妊娠をとても喜び、出産後に義妹と赤ちゃんが義実家で暮らせるよう、妊娠がわかってすぐ部屋をひとつ空けて準備するほど、義妹の出産が待ち遠しい様子でした。
「里帰りしない」と義妹に言われよほどショックだったのか、その後の戌の日のお祝いでも、驚くほど静かな義母。それを見た義妹は「お母さんも反省しているから」と里帰りすることを決め「大変だと思うけど、サポートお願いね」と義母に伝えていました。
その後、義母の機嫌も直り「嫁ちゃんごめんなさい。長男くんもごめんね。私の考えを改めるわ」と、私と長男に謝ってくれたのでした。私は義妹に「助けてくれてありがとう」と伝えると「母のひどい発言で傷つけてごめんね。何かあったらいつでも言ってね」とやさしく言ってくれたのでした。
当時は長男だけでしたが、現在は長女と次女が生まれ、私もつい男の子と女の子を比べてしまいそうになります。そのときにはこの出来事を思い出し、男女関係なくその子の成長に寄り添えるよう心がけています。
著者:下野香月/30代・ライター。面倒見のいい6歳の長男と、ひょうきんな4歳の長女、甘えじょうずな2歳の次女を育てている元保育士ママ。在宅勤務を目指しスキルアップ中。日々子どもたちに癒やされながら、忙しくにぎやかな毎日を送る。
イラスト:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

