夫が出張で不在の夜、1階のアパートで娘とふたりきりで眠っていたときのことです。深夜1時半ごろ、突然ベランダのほうから「ガタン!」という不審な物音と何者かの気配が聞こえてきました。
「もしや侵入者……?」と震える手で110番の画面を開き、恐る恐るカーテンの隙間から外を覗き込んだ私が目にしたのは、予想だにしない光景だったのです……。
「ガタン!」深夜の恐怖!カーテンを開けて見た結果
夜中の1時半ごろのことです。突然、ベランダのほうから「ガタン」という大きな音が聞こえました。
最初は風かなと思ったのですが、その後も何かを引きずるような音や、足音のような気配が続いています。当時住んでいたのは1階のアパート。各部屋のベランダの外側には、建物の裏手に続く細い敷地があり、住人や管理会社の人なら外から回り込める造りでした。以前から防犯面に少し不安を感じていたこともあり、一気に怖くなってしまいました。
隣で眠る娘を起こさないように小さな声で話そうと思いながら、出張中の夫に電話をかけました。けれど、電話はつながりません。私はスマホを握りしめながら、いつでも通報できるように110番の画面を開いていました。「もし誰かが侵入してきたらどうしよう」と頭の中が真っ白になって、心臓がバクバクしていたのを今でも覚えています。
恐る恐るカーテンの隙間から覗いてみると、ベランダの柵の向こう、建物の外側の細い敷地に、お隣の部屋に住んでいる大学生くらいの男性が立っていました。一瞬、わが家に侵入しようとしているのかと、その光景にドキッとしました。けれども男性はうちのベランダに入っていたわけではなく、外側からこちら側に飛んできた洗濯物を拾おうとしているようでした。
男性は私に気づくと、「すみません、隣の者です。洗濯物が風でお宅のベランダまで飛んでしまって……。外から取ろうとしたら、柵に当たってしまいました」と説明してくれました。翌朝まで待てばよかったものの、外に置いたままにするのが気になり、建物の外側の細い敷地から拾おうとしたそうです。
ところが暗くて距離感がつかめず、手がベランダの柵に当たって「ガタン」と音を立ててしまったとのことでした。
男性は「こんな時間にすみません。やはり明日声をかけるべきでした」と何度も謝ってくれました。事情を聞いて、ようやくほっとしました。でも、緊張で足はガクガク震えていて、そのあとはしばらく眠ることができませんでした。
この出来事をきっかけに、私の防犯意識はかなり高くなりました。すぐに補助鍵や防犯ブザーを買って、夜は必ず雨戸を閉めるようにしています。
結果的には侵入者ではなかったのですが、「何もなくてよかった」で終わらせるのではなく、普段からきちんと備えておくことが大事なのだなと身にしみて感じた夜でした。
著者:池田亜由美/30代女性/2人の年子姉妹の母。受付事務。絵を描くことが好き。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)

