
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。
今回は、キュートにパワフルにものを食べる女の子“タベガール”のイラスト集『TABEGIRL タベガール じゅん画集』の作者でイラストレーターのじゅんさんに注目し、X(旧Twitter)に投稿された『まま』をご紹介しよう。
同作は、エルフや魔物などが存在するファンタジー世界を舞台に主人公・ハテンと、母を失ったハーフエルフの子ども・アウイの旅路を描いた物語。以前じゅんさんのXにポストされると、多くの人の関心を集めて1.9万もの「いいね」が寄せられている。そこで作者のじゅんさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。
■大量の魔物を次々と討伐していく主人公

ある日、数十人のエルフとハーフエルフが暮らしているノルミア村に大量の魔物たちが襲いかかる。エルフたちは抵抗することもできず、ささやかな日常を紡いできた静かな村は無惨にも破壊されてしまう。
そんな最中、猛スピードで駆けてやってきたのが戦士ハテン。両手に握られた2本の斧を俊敏に操り、次々と魔物たちを倒していく。
しかし、これまでの魔物と違って軍のように統率が取れていることに気づくハテン。そして、最後に親玉との一騎打ちが始まり…。読者からは「バトル描写の迫力がすごい…」「続きが気になって仕方ない」といった反響が寄せられていた。
■長いページの漫画制作に初めて挑戦した作者のじゅんさん

――『まま』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
描き始めたのは去年の8月です。ちょうどイラストの仕事が一区切りつき、時間ができたタイミングで「いつか描いてみたい」と思っていた漫画制作に挑戦してみようと思いました。
絵と漫画を描く力は全くの別物であることは承知の上でしたが、最近周囲の漫画家の方々からの影響や、イラストレーターが漫画を描き始める事例を耳にする機会も増え、少し勇気を出してみたのがきっかけです。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
長いページでの漫画制作自体初めてだったので、まだこだわりができるほどでもないのですが、できるだけシンプルで「描きたい場面」をいくつか描くことを目標にしました。
ストーリーで難しいことはできない分、「強い戦士が小さい子供を守る」というシンプルな軸にこだわり、迫力ある戦闘シーンと心が温まる場面を混ぜて入れることだけを考えました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。
特に大したシーンではありませんが、最初に主人公が自己紹介で自分を名乗る部分ですね。初めての感覚でしたが、自分が生み出したキャラクターが、自分の名前を名乗る瞬間を見るのは楽しいですね。おそらくこれから漫画だけでなく、絵を描いていく上でも忘れられない快感だと思います。
名乗った瞬間に「主人公にどんな出会いをさせる?どんな試練を与える?どんな過去をつける?」といったやりたいことが一瞬で増えていきました。まだこれらのアイディアをうまく表現できるかは分かりませんが、間違いなく以前より「物語を描いていく楽しさ」を強く感じています。
――2026年の展望や目標をお教えください。
まだイラストレーターとしての案件をいくつか抱えており、物語制作に全力を注ぐことはできませんが、これから少しずつでも次の物語を描いていこうと思います。今後の目標として、いずれ今回の作品を1冊の本として手に取れるように頑張りたいと思います。
――読者へメッセージをお願いします。
この度、10年以上描いてきたファンタジーイラストの画集『NAVIGAVI』が5月20日に発売されます(Amazonより予約も可能)。
今回紹介した漫画のキャラクターの初期案などがたっぷり入っている作品集です。もしご興味がありましたら、ぜひ手に取っていただけたら嬉しいです。

