友人との待ち合わせで、駅前のカフェに先に着いて席に座っていたときのこと。一度トイレに席を外し、戻ってきてアイスカフェラテを何気なく一口飲んだ瞬間、「あれ?」と違和感が走りました。顔を上げると、見知らぬ女性と目が合い……私の頭の中が真っ白になる事態へと発展したのです……。
「私の席ですよね?」女性に声をかけられて頭が真っ白に!
友人との待ち合わせで、駅前のカフェに先に着き、注文を済ませて席に座っていたときのことです。混雑する時間帯で、テーブル同士の距離もかなり近く、周りを見渡すと似たようなアイスドリンクを飲んでいる人が多くいました。
私は一度席を外してトイレに行き、戻ってきました。のどが渇いていた私は、すぐにテーブルに置いてあったドリンクを手に取り、一口飲みました。
その瞬間、「あれ? 甘い……」と違和感がありました。普段から無糖派なのですが、口にしたドリンクはシロップ入りだったのです。
「店員さんが間違えたんだろう。交換してもらわないと」と思いながら顔を上げると、紙ナプキンを手に持った知らない女性と目が合いました。女性は少し困ったような表情で、私が座っている席を指しながら「あの、ここ……私の席ですよね?」と小さな声で言いました。
その言葉を聞いたとき、私は「何を言っているんだろう」と戸惑いました。けれど、数秒後、隣のテーブルに目をやって、ようやく状況が飲み込めました。私は自分の席に戻ったつもりで、一つ隣のテーブルに座ってしまっていたのです。
すぐ隣の本来の席にも、同じようなアイスカフェラテが置かれていました。私が口をつけたのは、自分のものではなく、その女性のドリンクだったのです。
頭の中が真っ白になって、何度も謝りました。女性は驚いた様子でしたが、「大丈夫ですよ」と言ってくれて、そのやさしさに救われた気持ちになりました。それでも、一口飲んでしまったことに変わりはないので、同じドリンクを新しく買い直して女性に渡しました。
それ以来、カフェで席を立つときは、自分のテーブルの位置をしっかり確認する癖がつきました。特に内装が似ているお店や混雑した場所では、「たぶんここだったはず」という思い込みのまま行動すると、自分も相手も嫌な思いをすることになると実感しています。あのとき穏やかに対応してくれた女性には、今でも本当に感謝しています。
著者:喜多瑞希/30代女性/小学3年生の男の子のママ。週末のカフェめぐりが私の癒しタイム。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)

