病院の事務員のみささんは、子どもを保育園に預け、時短勤務で働いています。
夫は残業続きで、保育園のお迎えや育児をひとりで担うみささん。職場では頼りにされる存在ですが、院長は時短勤務を毛嫌いし、「時短のくせに」と時短ハラスメント(ジタハラ)を繰り返し、みささんを退職に追い込もうとしていました。
みささんは、辞めたい気持ちはあるものの、収入面や転職の不安から耐えるしかない状況です。
ある日、定時間際に院長から大量のカルテ処理を押しつけられ、「今日中にやれなければ減給もある」と言われたみささん。さらに、周囲には「手を貸すな」と同僚たちにも圧力をかけられ、仕方なく一旦子どもをお迎えに行き、職場に戻ってきました。
すると、机の上には整理されたカルテがありました。後輩のまりちゃんから、受付スタッフみんなで途中まで片付けたのだと打ち明けられ、みささんは涙がこぼれます。
そして翌日、仕事が終わっていないと決めつけている院長が、みささんを呼び止めて「おい、時短! 頼んだカルテ整理は? どうせできてないんだろ!?」と言います。
しかし、みささんが「できています」と差し出すと、驚いた表情で黙り込むのでした。
院長からは逃れられたものの…

















「昨日、みんなであの子の仕事を手伝ってたわよ」
院長に昨日のできごとをバラしたのは、受付スタッフのツボ田さんでした。
ツボ田さんは、「私、あの子嫌いなのよ」「時短で迷惑をかけているくせに偉そう」だと陰口を叩きます。
別の日、みささんが子どもの熱で早退を申し出ると「母親失格! 子どもの体調管理もできないの!?」と責めたてるツボ田さん。
「時短なんて働く価値ないんだから、早く辞めて!」
厳しい言葉でまくしたてられ、みささんは涙を浮かべ「すみません……」とただただ謝るしかないのでした。
▼どれだけ親が気をつけていても、子どもの体調は完全に予測はできないもの。「管理不足」でも「母親失格」でもありません。誰かの立場を簡単に決めつけず、その裏にある見えない苦労に想像力を持つことの大切さを、改めて考えさせられますね。
職場での嫌がらせが続く場合は、日時や発言内容をメモに残し、やり取りを保存しておくことが大切です。そのうえで、人事部や相談窓口、各都道府県の労働局にある「総合労働相談コーナー」へ早めに相談することも、自分を守る行動のひとつです。我慢し続けることだけが正解ではありません。困ったときにはひとりで抱え込まず、周囲を頼り自分を守る行動を取ることも大切にしたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター こっしー

