
幼少期から絵を描くことが好きで、現在は漫画家として活動しているアヤ(@aokitajimaru)さん。看護師・看護学生向けWEBメディア「ナース専科」では、実際の看護師エピソードをもとにした漫画を連載している。今回は、「妊娠・出産はゴールではなく始まり」のエピソードを紹介するとともに、自身の妊娠・出産経験についても話を聞いた。
■7年の不妊治療を経て迎えた出産



物語に登場するのは、産婦人科に入院中のNさん。7年間にわたる不妊治療の末、第一子を出産したばかりだった。しかし産後3日目にもかかわらず、1回の授乳に1時間以上かかり、育児に苦戦している様子が見受けられる。
看護師たちも気にかけていたが、ある夜、Nさんは1人で身体を震わせていた。看護師が優しく背中をさすりながら声を掛けると、Nさんは「私どうしよう…」と小さくつぶやく。
■「出産がゴールになっていた」
Nさんは、授乳が終わっても30分後には次の授乳準備を始めなければならず、ほとんど眠れない状態だったという。そして、「気づいてなかったけど、私、出産がゴールになってた…こんなに大変だなんて思ってなかったの」と本音を漏らした。
長い不妊治療を続けていると、“妊娠すること”“出産すること”が大きな目標になる。しかし、実際にはそこから新たな生活が始まる。作品では、その現実に戸惑う母親の姿が丁寧に描かれている。
■看護師たちの寄り添い
翌日の会議では、Nさんが退院するまでマンツーマンで育児をサポートすることが決定。看護師たちは、少しずつ自信を持って育児できるよう支えていく。
その結果、Nさんは赤ちゃんの様子を見ながら徐々に育児へ慣れていき、退院の日には「本当にいろいろと助けてくださってありがとうございました」と笑顔を見せた。
この出来事を通し、看護師は「出産後の負担を少しでも減らせるよう、妊娠中から赤ちゃんを迎える準備を始めてもらうことが大切」と実感したという。
■作者自身も感じた“出産後こそスタート”
アヤさん自身も、「長男を出産するまでは、育児の大変さや未知の連続を全く想像できていなかった」と振り返る。「まさに『出産後がスタートなんだ…』とひしひしと実感しました」とコメントしている。
また、妊娠中に辛かったことについては、「立ち仕事で接客業だったため、かなりギリギリまで自分の身体を労れず、お腹の赤ちゃんを優先してあげられなかったことが今でも心苦しい」と明かした。
「ナース専科」では、実際の看護師たちから寄せられたエピソードをもとにした漫画を多数掲載中。現場だからこそ見えるリアルな物語に注目したい。
取材協力:アヤ(@aokitajimaru)
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