保育士として働いていた頃、妊娠中につわりがひどく、どうしても出勤できない日があったときのことです。勇気を出して休みの連絡をした私を待っていたのは、上司からの「冷たい対応」でした。
園長からのプレッシャーLINEと既読スルー
朝、どうしても体が動かず、園長にLINEで休みの連絡を入れました。すると、園長からの返信にはこう書かれていたのです。
「あなたの仕事を他の先生が代わりにすることになるから……明日は出勤してね?」
その言葉に、「迷惑をかけているんだから、無理してでも行かなきゃいけないのかな」と、自分を責めるようになってしまいました。さらに後日、再び体調不良で休みの連絡をした際には、既読はついたものの返信はなし。何も返ってこないことが逆につらく、「呆れられているのかな」と不安ばかりが大きくなっていったのです。
そんな中、あまりにつわりがつらくて産婦人科を受診した際、医師から「今は無理をせず、しっかり休んでくださいね」と言われました。しかし、その言葉を聞いても、「職場に迷惑をかけてしまう」という気持ちは消えず、私は限界まで無理をしようとしていました。
限界の私を救った、先輩ママのひと言
そこで、信頼している先輩ママにLINEのやり取りを見せて相談することに。すると先輩は「休むことは悪いことじゃないよ。赤ちゃんを守れるのはママだけなんだから」
と声をかけてくれたのです。
その言葉に、スッと心が軽くなりました。確かに私の代わりにお仕事をしてくれる先生方には申し訳ありませんが、「休むことが悪いんじゃなく、休めない環境がおかしいのではないか」と、自分の状況を客観的に見られるようになったのです。
その言葉に背中を押された私は、勇気を出して園長にこう伝えました。「医師から安静にするよう言われています。赤ちゃんのためにも、無理をしないようにしたいです」すると、その後は無理に出勤を促されることはなくなりました。
あのとき、自分の限界を認めて本音を伝えて本当によかったと思っています。つわりの重さは人それぞれです。つらいときはひとりで抱え込まず、周りを頼ることも大切だと実感した出来事でした。
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つわりの症状は個人差が大きく、気合や我慢でどうにかできるものではありません。無理を重ねると切迫流産などにつながる危険もあるため、「職場に申し訳ない」と罪悪感を抱かず、まずは自分と赤ちゃんの体を最優先に守りましょう。
もし職場に伝えづらい場合は、「医師から安静を指示されました」と伝えると理解を得やすくなります。また、医師に「母性健康管理指導事項連絡カード」を書いてもらい職場へ提出するのも有効です。事業主はこれに基づき、時短勤務や業務軽減などの配慮をおこなう義務があります。
つらいときは決してひとりで抱え込まず、周りのサポートを得ながらしっかりと体を休めてくださいね。
監修:関根直子(助産師)
著者:佐藤りこ/20代女性/結婚4年目の専業主婦、0歳児を育てるママ。趣味はショッピング。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年4月)
監修者:助産師 関根直子筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。

