3.飼い主さんも一段とリラックスできる
飼い主さんの視点に立つと、愛猫への声掛けは、精神的な安定にも役に立ちます。
仕事でイヤなことがあっても、帰宅後、お迎えにきた愛猫に「相変わらず宇宙一かぁいいでちゅね~」と話しかければ、クサクサした気持ちも、折り合いの悪い上司の顔も、赤ちゃん言葉のマジックにかき消されてしまいます。
黙ったまま愛猫と接していても、もちろん、心理的な回復効果はありますが、声に出してみると、よりいっそう気持ちが軽くなります。
おそらく、愛猫への声掛けそのものが、仕事とプライベートのオン・オフの切り替えスイッチになっているのでしょう。
とりわけ、一人暮らしの飼い主さんにとって、愛猫は日々、深い悩みさえも打ち明けられる相手です。愛猫もまた、飼い主さんの声を聞いていると、とても安心できます。
つまり、一方的なコミュニケーションに見えても、愛猫と飼い主さんは、根っこの部分でお互いに確かにつながっているわけです。
多くの飼い主さんが、話しかけることによって、「愛猫と心が通じ合った」と思えるのも、そんな理由にあるのかもしれません。
まとめ
愛猫とのコミュニケーションでは、スキンシップと同様に、声掛けもまた重要な手段です。
話しかけるメリットとしては、「信頼感アップ」、「円滑なコミュニケーション」、「飼い主さんのリラックス促進」といった要素があります。
猫には言葉の意味自体は通じません。ただ、声のトーンなどを頼りに、飼い主さんのその時々の気分や雰囲気をかなり正確につかんでいます。
愛猫に安心感を持ってもらうためには、「ゴハン」や「おやつ」などの簡単なやさしい声掛けから始めてみてください。
日々、鍛錬を重ね、赤ちゃん言葉の達人になると、さらに高次元でのやりとりが可能になるかもしれません。

