学童保育で働くミクさんは、周囲には愛想良く振る舞っていますが、心の中では子どもたちの容姿に毒づく二面性を持っています。一方、小学1年生の娘・ハナちゃんを学童に通わせている母親は、楽しそうに過ごす娘の姿を見て、今の環境に満足していました。
しかし実はミクさんはハナちゃんの父親と、家族よりも「ミクが世界一かわいいよ」と言われるようなメッセージのやり取りをしていたのです。昔から自分のかわいさを自覚していたミクさんは、学生時代、同級生の女子のひとりが二重の化粧をしていることを、意図的に男子たちにばらしました。それは好きな男子のための化粧でしたが、ミクさんがアプローチをかけ、その女子から男子を奪うことにも成功。「努力してるブスから奪うの気持ちいい」そのときの快感から、ミクさんは「美人は何をしても許される」と自信を持っていたのでした。
ミクさんと夫がメールのやりとりをしているなどと、知る由もないハナちゃんの母親。疲れ果てた仕事帰りに電車に乗ると……。
車窓に映った自分の姿に絶句







そのころ、夫は……。






電車の窓に映った顔は、クマが出てひどいものだと落ち込むハナちゃんの母親。そこへ、夫から残業の連絡が。メール1本で仕事に逃げられることに羨ましさを感じつつも「結婚した家族なんだから協力し合わないと」と、自分に言い聞かせます。
しかしそのとき夫がいたのは職場ではなく、ミクさんの隣でした。妻のことを「ウニって見た目キモいけどおいしいじゃん?」と、見た目ではなく、性格がよく家庭的だったことが結婚の決め手になったと話す夫。
ところが、産後野暮ったくなったと不満を漏らし、「ミクちゃんみたいにかわいい子は癒される」と鼻の下を伸ばします。その言葉を聞いたミクさんは、ハナちゃんの母親を「家政婦要員ってことね」と見下し、優越感に浸るのでした。
ハナちゃんの母親は、自分のスキンケアの時間さえ取れないほど多忙な中でも、夫を支えようという姿勢を見せています。しかしながら夫は、嘘をついてミクさんと密会し、妻への暴言を吐く始末。生涯を誓い合った妻が、育児に奮闘していることへの敬意がまったく感じられず、やるせないですね。
男女問わず、出産や加齢によって外見が変化するのは自然なこと。夫婦の間だからこそ、見た目にとらわれず、本当に大切にすべきことを見失わないようにしたいものです。
著者:マンガ家・イラストレーター ぽん子

