暑くなればなるほどベランダで成長したのは……。投稿者が「どんどん生えてくる、やべえ」「狂ったように爆増する」と思わず驚いた光景を収めた動画がYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で2万回以上再生され、「すばらしい!」といった声が寄せられています。
動画を投稿したのは、家事はズボラだが好きなことには一直線に取り組む主婦によるYouTubeチャンネル「ズボラ主婦の野菜水耕栽培」。以前には、ゴミ箱である野菜を育てる様子や、「全ての面倒くさい工程を省いた超絶簡単」な水耕栽培容器の作り方が話題になりました。
今回話題を呼んだのは、猛暑でも“狂ったように”爆増するという最強の夏野菜「エンツァイ(空芯菜)」を水耕栽培で育てる様子です。猛暑でも合計17回収穫できたというエンツァイは、どのように育てればいいのでしょうか。なお「空芯菜」という名称は、「和泉菜園」の登録商標です。
今回の水耕栽培では、アタリヤ農園が販売している「エンツァイ」の種を使用。エンツァイの発芽温度は20~30度、収穫日数は45~60日、発芽日数は約7日間、地域によって差はありますが、春~夏の終わりの辺りが種のまきどきとなっています。投稿主さんは5月25日に栽培をスタートしました。
それでは早速、エンツァイを育てる方法を見せてもらいましょう。まずは容器にバーミキュライトを入れ、ひたひたになるまで水をかけたら準備完了。エンツァイは嫌光性種子なので、深さ1センチほどに埋め込むように種をまいていきましょう。5粒ほど種を埋め込んだら、種まきは終了。種を植えた後は、1日1回霧吹きで水を与えます。
種まきから5日後の5月30日。まだ朝晩が冷え込んでいたためアルミホイルをかぶせ、充電式カイロの力を借りて27度くらいにキープしていた種が無事に発芽しました。容器の底を見てみると、すでに長くて白い根が見えています。発芽後は徒長しないよう、すぐ日光に当てて管理しました。
日光に当ててから3日後の6月2日。白っぽかったエンツァイは濃い緑色へと変化し、すでに双葉が開いていました。6月5日には容器にたっぷりの水を入れ、バーミキュライトや根を緩めてから引っこ抜き、根を軽く洗浄。苗を1本ずつスポンジにはさみ、液肥が入っているタッパーに並べてセットしました。このときの液肥の水位は、根の4分3くらいがベストなのだとか。
しかし「水耕栽培容器作りオタク」を自称する投稿主さんは、現在使用している水耕栽培の容器に納得していない様子。もっと理想の容器があるのではないかとダイソーへ向かった結果、「オーシャンバスケット」と「ラッセバスケットワイド」を発見。この2つを組み合わせた結果、いい感じの水耕栽培容器を完成させることに成功したのでした。
上のカゴは藻の発生を防ぐためにアルミホイルで覆い、下の容器はアルミシートを貼って遮光。またカゴの取っ手を洗濯バサミで固定したら、植物の支えとして大活躍してくれるそうです。なお水耕栽培容器の詳しい作り方については、ショート動画で解説しています。
その後6月17日に、エンツァイの苗をタッパーから新しい水耕栽培容器に移動。6月29日には青々とした葉が大量に茂ってきましたが、7月9日には黄色い葉が目立ってきてしまいました。なぜだろうかとじっくり観察してみると、ハダニが発生していたのです。そこで摘芯しつつ初めての収穫に挑戦すると、ボウルいっぱいのエンツァイを収穫することに成功。初収穫したエンツァイは、豚肉を入れた中華風の炒めものにして食べました。
7月23日にはもう1つの右側の容器で育てているエンツァイも摘芯し、初収穫。そうこうしているうちに左側の容器のエンツァイも育っていたため、2回目の収穫を実施しました。2つの容器を使って収穫する日をずらすと、絶え間なくエンツァイを収穫することができますね。
8月6日にはかなり暑くなってきたため、水に植物用活力液を投入。この時期は液肥を3日に1回継ぎ足して、植物用活力液は1週間に1回、液肥を全替えする際に入れていました。しかしエンツァイは暑ければ暑いほど元気でものすごい勢いで伸び、収穫しても収穫しても気付けばボーボーに生えているという、すさまじい生命力を見せていたのでした。
8月30日には右側のエンツァイが液肥切れによりしおれ、根が黒ずみ、硫黄の臭いを発するようになってしまいました。この様子をSNSに投稿した投稿主さんは、YouTuberのみかんぼーやさんから「硫黄の臭いがするのは嫌気性細菌が活動し、根腐れしている証拠」「根が傷んでいる時はメネデールがおすすめ、エアレーションをすると根腐れをしない」というアドバイスをもらいます。
そこで水にメネデールだけを入れ、3日間療養することに。すると9月7日には見事復活し、エンツァイは再びボーボーになっていました。このころにはエンツァイが育ちすぎて上のカゴが下がっていってしまったため、カゴの一番下の穴に洗濯バサミをはさんでストッパーにしていました。
9月11日、収穫したエンツァイを1日水につけていたところ、根が出てきていました。他の野菜では考えられないこの現象を見ると、エンツァイの生命力がとんでもなく強いことがわかりますね。
その後9月17日にはまたハダニが、9月18日には2回目の根腐れが発生してしまいました。根の量に対して容器が小さいことが原因だと思われることから、容器を8リットルのバケツに変更。遮光するために、バケツには黒いゴミ袋をかぶせておきました。
バケツに変更してから8日後の9月26日には、根の状態が回復。その後もどんどん収穫していくと、10月10日にはつぼみが出てきましたが即座に除去。10月18日、夫の両親が育てているエンツァイには花が咲いていたそうです。
10月後半になるとさすがのエンツァイも勢いがなくなり、朝晩が冷えてきた11月7日には葉が黄色くなってきました。そこで左側は9回目、右側は8回目の収穫を終えたこの日をもって、収穫を終えることに。最後に根の状態を確認すると、8リットルのバケツでも手狭なほど立派に育っていました。
収穫を終えた後には、片付けをする様子も見せてくれます。バケツに入っていた液肥を捨てたら、根をハサミでカット。茎も小さく切って、根と一緒にゴミ袋に集めておきました。
今回の収穫数は17回でしたが、もっとこまめに収穫すれば10回以上収穫できた可能性がありそうです。あまりにも暑くて液肥の補充以外は放置してしまったそうですが、それでもこれだけ収穫できたことを考えると、やはりエンツァイが非常に強い野菜であることがわかりますね。
投稿主さんは夏の常備野菜として非常に助けられたとのことなので、夏場に強い野菜を育てたい人は動画を参考に、エンツァイの水耕栽培に挑戦してみるとよいかもしれません。
この投稿に対し、YouTubeでは「工夫が素晴らしい、まねさせていただきます」「容器作ったり、色んな空容器見ると使えないかな? って考えちゃいますよねw水耕容器ハマリ過ぎて置く場所が無くなってしまわない様にしないとですね」「今シーズンからエンツァイ初挑戦です。諸々のアイデア大変参考になります。ありがとうございます」「根っこも何かに使えそうなくらい立派ですね! 私も昨日春菊を植えました」などの声が寄せられました。
投稿者さんはYouTubeチャンネル「ズボラ主婦の野菜水耕栽培」の他、Instagram(@zuborasyuhu_suikousaibai)、TikTok(@zubora_suikosaibai)、X(@zubora_yasai)でも情報を発信中。野菜の水耕栽培に関する情報を見ることができます。
動画提供:YouTubeチャンネル「ズボラ主婦の野菜水耕栽培」

