脳トレ四択クイズ | Merkystyle
ときにタフに、ときに儚げに。圧巻の表現で、永遠に撮影していたかった【菅原小春×ジバンシィ】

ときにタフに、ときに儚げに。圧巻の表現で、永遠に撮影していたかった【菅原小春×ジバンシィ】

GIVENCHY

菅原小春の色香

「私が思うその人の魅力を、クリエイター同士の自由な化学反応で、ファッション誌だからできる表現で見せたい」と語るスタイリスト長澤実香さんの隔月連載。今月は長澤さんがずっとお会いしてみたかったというダンサー・俳優の菅原小春さんが登場です。


 


写真 熊谷勇樹

「菅原さんに絶対似合う!」と確信していたというドレス。オールブラックではなく、スカートのラッフルから内側のホワイトが見える感じがしなやか。切りっぱなしの裾が“WORK IN PROGRESS”を意味するデザイン。ドレス¥737,000、シューズ¥198,000、ピアス¥148,500(全てジバンシィ by サラ・バートン/ジバンシィ ジャパン)

「こんな可愛い服を着るのは3歳のとき以来かも!」と、菅原さんが歓声をあげたピンクのドレスは、サラ・バートンのシグネチャーである“スライス”したネックラインに、ユベール・ド・ジバンシィが愛したドレープのケープバックディテールを現代風に昇華させたデザイン。「少女性を象徴するかのようなドレスは、成熟した女性が着るからこそかっこいい。小さく丸まって見せたピュアな表情は、幼いころの彼女がふと目の前に現れたかのよう。それでいて少し憂いのあるムードを纏った菅原さんの感性に感激」と長澤さん。ドレス¥737,000(ジバンシィ by サラ・バートン/ジバンシィ ジャパン)、右ページ:ドレス¥737,000、シューズ¥198,000、ピアス¥148,500(全てジバンシィ by サラ・バートン/ジバンシィ ジャパン)

長澤実香の視点

菅原さんは、私がずっとご一緒してみたいと思っていた方で、今回の撮影で初めて夢が叶いました。


 


ダンサーとしての彼女はリズムで踊るというよりは、からだの神経や筋肉を全部繋げて、魂で踊っているように見える。その姿はパワフルでありながら、どこか孤高で、表現で世の中を変えていく天賦の才がある方という印象。一方で、実は、街中で犬と散歩されているプライベートな姿を何度かお見かけしたことがあるのですが、圧倒的なオーラがありつつ、どこかニュートラルな感じも漂っていて、きっととっても素敵な方なんじゃないかなと思っていました。


 


今回ご一緒させていただくにあたり、菅原さんにお似合いになるブランドとして私が選んだのがジバンシィ。2025年秋冬コレクションからクリエイティブ・ディレクターに就任したサラ・バートンは、構築的で美しいフォルムと、1日中着ていたくなるような着心地のよさの両方を叶える服を追求するデザイナー。




彼女は仕立てた服を納得がいくまで何度もモデルに試着させるそうで、着る側が伸びやかに纏える服を作りたい人なんじゃないかと思います。作り手が提案する「型」にはまるのではなく、究極に美しいクチュール服をしなやかに、自分らしく着こなせる人―、そう考えたとき、私の中で菅原さんとジバンシィの女性像がピタッと重なったんです。


 


その結果は、想像以上。私がイメージしていたビジュアルを軽く超えて、菅原さんが洋服のエナジーを感じ取り、ときにタフに、ときに儚げにと、次から次へと新しい表情を繰り出す様は圧巻で、永遠に撮影をしていたいと思ったほど。今季のジバンシィのテーマである女性らしさと官能性に着想を得た「BOUDIOR(ブドワール)」というムード、菅原さんが発する色香が溶け合った、素晴らしいビジュアルに仕上がったと思います。

「サラ・バートンが手がけるジャケットは、マニッシュな中に優しさや柔らかさが感じられる、自立した女性のためのテーラリング。美しさと着心地が比例していて“1日中着ていたくなる”と評判」と長澤さん。ウエストを絞ったアワーグラス(砂時計)シルエットと、太めのアームやからだが泳ぐくらいのメンズライクなフォルムとの融合が、モダンな女性性を表現。白カフスは取り外しが可能。ジャケット¥660,000、ブラ¥282,700※参考価格、スカート¥225,000(全てジバンシィ by サラ・バートン/ジバンシィ ジャパン)

透け感のあるニットフリルのベビードールドレスは、ユベール・ド・ジバンシィが1957年に発表したアーカイヴドレスが着想源。「菅原さんがこれを着たとき、どう動くのかすごく楽しみでした。ぺたっと床に座るところから始まって、最後は寝っ転がって、このドレスを“静”の世界観で表現してくれたのが、とても印象的」と長澤さん。ドレス¥1,870,000(ジバンシィ by サラ・バートン/ジバンシィ ジャパン)

丸みのあるコクーンスリーブが特徴のショートジャケットに、ローライズのスリムパンツを合わせたルックは、菅原さんのマニッシュなアトモスフィアにジャストフィット。「しなやかなからだが存分に生かされた、ストイックなルック。ジャケット姿は、惚れ惚れするほど美しい」と長澤さん。ジャケット¥660,000、ブラ¥282,700※参考価格、スカート¥225,000(全てジバンシィ by サラ・バートン/ジバンシィ ジャパン)

ショートジャケット¥545,600、ブラ¥282,700※参考価格、パンツ¥185,900、シューズ¥198,000※参考色(全てジバンシィ by サラ・バートン/ジバンシィ ジャパン)

ドレス¥737,000(ジバンシィ by サラ・バートン/ジバンシィ ジャパン)、右ページ:ドレス¥737,000、シューズ¥198,000、ピアス¥148,500(全てジバンシィ by サラ・バートン/ジバンシィ ジャパン)

Profile_菅原小春(すがわら・こはる) 

幼少期にダンスを始め、10代で渡米。独自のダンススタイルが世界で高く評価され、国内外の著名アーティストと共演・振付も担当。2019年、米フォーブス誌「30 Under 30」世界に影響を与えるアジアの30歳以下のタレント30人の1人としてエンタメ部門にて選出。同年、NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」で俳優デビュー。2025年公開の映画『海辺へ行く道』では、第39回高崎映画祭、最優秀助演俳優賞を受賞。

PROFILE_長澤実香(ながさわ・みか)。

札幌生まれ。地元の広告代理店でのOL経験を経て、ファッションに携わることを目指し上京。モードをリアルなスタイリングに落とし込む達人として、コンサバ誌からモード誌まで幅広く活躍する人気スタイリストに。説得力のあるスタイリングポリシーと、切れ味のよい軽快な語り口が魅力で、トークショー、ブランドとのコラボレーション、ディレクションなどオファーは多岐にわたる。

direction & styling: MIKA NAGASAWA
hair: ASASHI[ota office]
make-up: SADA ITO
text: MIWAKO YUZAWA
cooperation: BACKGROUNDS FACTORY

otona MUSE 2026年6月号より

提供元

プロフィール画像

オトナミューズウェブ

「37歳、輝く季節が始まる!」がキャッチコピー。宝島社が発行する毎月28日発売のファッション誌『otona MUSE』がお届けする、大人のためのファッション・ビューティ・ライフスタイル情報!