健康診断で血圧の異常を指摘された場合、コーヒーを控えた方が良いか
コーヒーは適量の摂取では、血圧に影響を与えないといわれています。しかし、自宅血圧が145/90mmHg以上のⅡ度高血圧以上の人ではコーヒーを1日に2杯以上の摂取は心血管疾患による死亡のリスクを高めると報告されています。
健康診断で血圧の異常を指摘された場合、コーヒーの多量摂取はしないようにして、すみやかに医療機関を受診しましょう。
健康診断の「血圧測定」の見方と再検査が必要な「血圧」に関する数値・結果
ここまでは診断されたときの原因と対処法を紹介しました。再検査・精密検査を受診したが良い結果がいくつかあります。以下のような診断結果の場合にはすぐに病院に受診しましょう。
健康診断の「血圧」の基準値と結果の見方
診察室での血圧が収縮期140mmHg以上、拡張期90mmHg以上の場合、高血圧と診断されます。早朝の頭痛・夜間の頻尿・下肢の冷感などの症状が現れている場合、高血圧による合併症が進んでいる可能性が高いです。頭痛・吐き気・胸や背中の痛み・呼吸困難などの症状が現れ、血圧が収縮期180mmHg以上、あるいは拡張期120mmHg以上では高血圧緊急症が疑われます。高血圧緊急症とは、血圧が急に高くなりすぎて、脳・心臓・腎臓などの臓器に障害をきたした状態です。早急に治療が必要になります。
健康診断の「血圧」の異常値・再検査基準
特に危険な数値は、血圧が収縮期180mmHg以上、拡張期120mmHg以上です。頭痛・吐き気・胸や背中の痛み・呼吸困難など、脳・心臓・腎臓などの臓器に障害をきたしている可能性がある場合は早急に降圧治療が必要になります。また、血圧の基準値を超えた状態が長期間持続している場合も注意が必要です。長期間高血圧の状態が続くと、動脈硬化が進行しやすくなります。動脈硬化の進行は、脳・心臓・腎臓などの合併症を招くリスクになります。
健康診断で血圧の異常値を指摘されたら、速やかに一般内科を受診しましょう。血圧が高い時の精密検査は血圧測定・尿検査・血液検査・心電図・胸部レントゲン・眼底検査などです。高血圧の原因や高血圧による臓器の障害の有無や程度を調べます。費用は保険適用となります。検査項目・診察内容により費用は異なります。

