脳トレ四択クイズ | Merkystyle
子どもが不登校になったとき親にできることは?小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

子どもが不登校になったとき親にできることは?小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

昨日までは元気だったのに、急に「学校へ行きたくない」と言い出した。こういう時はどんな対応をしたらいい?このまま行かなくなったらどうしよう。相談はどこにすればいいの?そんな悩みについて、たけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生にお伺いしました。

「学校に行きたくない」
ある日突然、あるいは少しずつ増えていく朝の不調やため息。子どもからそう言われたとき、親としてはとても戸惑いますよね。
「何かあったの?」
「無理にでも行かせた方がいい?」
「このまま行けなくなったらどうしよう・・・」
不安や焦り、自分を責める気持ちが出てくるのも自然なことです。
実際に文部科学省の調査では、小・中学校の不登校児童生徒数は年々増加しており、令和5年度には約34万人を超えています。不登校は決して『特別な家庭だけの問題』ではなく、どの子どもにも起こりうる身近なテーマになっています。
今回は、子どもが「学校に行きたくない」と言い出したとき、親としてどのように関わればよいのかについて、日常でできる対応を中心にお話しします。

「学校に行きたくない」は『甘え』だけではありません

まず知っておいていただきたいのは、「学校に行きたくない」という言葉は、単なる怠けや甘えだけでは説明できないことが多い、ということです。
子ども自身も、
○友達関係の悩み
○クラスの雰囲気
○勉強へのプレッシャー
○環境変化への不安
○集団生活による疲れ
など、さまざまなストレスを抱えていることがあります。
しかも、それをうまく言葉にできない子も少なくありません。
そのため、
「なんで行きたくないの?」
「理由をちゃんと言って」
「みんな頑張ってるよ」
と繰り返されることで、さらに追い詰められてしまうことがあります。
まずは、
「そっか、つらいんだね」
「話してくれてありがとう」
と、『気持ちを受け止める』ことを優先してみてください。

環境の変化は、子どもにとって大きな負担になることも

小学校から中学校への進学、クラス替え、新しい先生や友達との関係など、大人が思っている以上に、子どもは環境の変化でエネルギーを使っています。一見すると普通に過ごしているように見えても、
●朝だけお腹が痛くなる
●頭痛が増える
●朝起きられない
●イライラしやすい
●食欲が落ちる
など、『身体の症状』としてSOSが出ることもあります。
特に思春期では、「起立性調節障害」と呼ばれる、自律神経の乱れによって朝起きづらくなる病気が隠れていることもあります。
「気合いが足りない」のではなく、本当に体がしんどい状態になっている場合もあるのです。

「頑張ってほしい」と思うのは自然なこと

親としては、
「少し頑張れば行けるんじゃないか」
「ここで踏ん張ってほしい」
と思うこともあるでしょう。その気持ち自体は間違いではありません。
ただ、子どもが「行きたくない」と言う時には、すでにかなり無理を重ねていることも少なくありません。だからこそ最初は、『学校に戻すこと』だけを目標にするのではなく、
◎安心して眠れる
◎食事ができる
◎少し笑顔が戻る
◎親と会話ができる
といった「心と体の回復」を優先することが大切です。
家庭が、「頑張らなきゃいけない場所」ではなく、「安心して戻れる場所」になることが、次の一歩につながります。

どんな声かけがいい?

つい言ってしまいがちな言葉もありますが、子どもの状態によってはプレッシャーになることがあります。
例えば、
避けたい声かけ
・「みんな行ってるよ」
・「甘えてるだけじゃない?」
・「このままだと困るよ」
おすすめの声かけ
・「つらかったね」
・「今、一番しんどいことは何かな?」
・「どうしたら少し楽になれそう?」
・「一緒に考えよう」
大切なのは、「解決」よりもまず「安心」です。

家庭だけで抱え込まないで

不登校の対応は、親だけで抱え込もうとすると本当に苦しくなります。
まずは、
▷学校の担任
▷保健室の先生
▷スクールカウンセラー
▷教育相談センター
など、相談しやすいところと早めにつながってください。
また、
◆朝まったく起きられない
◆頭痛や腹痛が続く
◆食欲や睡眠への影響が強い
◆気分の落ち込みが目立つ
といった場合には、小児科や心療内科への相談が役立つこともあります。
「病院に行くほどかな・・・」と迷う段階でも大丈夫です。困り始めた時点で相談することは、決して早すぎません。

最後に

「学校に行きたくない」という言葉は、子どもからの大切なサインであることがあります。そして、その言葉を受け止める親自身もまた、とても苦しい気持ちを抱えています。ですが、不登校は親のせいではありません。
まずは、
「あなたの味方だよ」
という安心感を伝えることが大切です。焦って答えを出そうとせず、必要に応じて周囲の力も借りながら、少しずつ整えていきましょう。

参考文献
・文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」
・文部科学省「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン )」
・一般社団法人 日本小児心身医学会「小児の心身症-代表的疾患:不登校・起立性調節障害」

※本記事の作成にあたり、文章表現の確認や校閲の一部に生成AIを使用しております。

京都府精華町「たけうちファミリークリニック」 ホームページ

執筆者

プロフィールイメージ
竹内雄毅

竹内雄毅

医学博士・小児外科専門医。京都府精華町「たけうちファミリークリニック」院長。京都府立医科大学小児外科客員講師。

小児科・小児外科の診療に加えて、地域の子どもを安心して預けられる病児保育を運営し、さらに絵本の読み聞かせや離乳食教室、ベビーマッサージなどの子育てイベントも展開している。クリニックを「行きたくない場所」ではなく「行きたくなる場所」に変えることを目指し、医療を軸としたコミュニティデザインに力を注いでいる。現在は、隣接地に人が自然に集まり安心して交流できる広場の構想を進めており、家族と地域が互いに支え合える環境を形にしていこうとしている。

京都府精華町「たけうちファミリークリニック」 ホームページ

配信元: ママ広場

提供元

プロフィール画像

ママ広場

ママ広場は育児中のママやパパが日々の育児で感じている楽しいこと・ほっこりしたこと・困ったこと・悩んでいることを綴ったサイトです。 育児中の困った!へのヒントや育児あるある、または忙しい日々の息抜きタイムなど、読んでくださる皆さんの拠りどころを目指して日々更新中しています。