人と近づく場面や、暑い季節になると特に気になるわきのニオイ。デオドラントを使ってもなかなか改善されない場合、それはワキガ(腋臭症)が原因かもしれません。
ワキガは、体質的に出やすい汗の成分が、皮膚の常在菌によって分解されることで独特なニオイを生んでしまう状態です。自覚しにくいこともありますが、気になるときは適切な対策を知っておくことが大切です。
この記事では、自分でできるワキガ対策をわかりやすく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「ワキガ」の人が避けた方がよい「食べ物や飲み物」はご存知ですか?その他の対策も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
江崎 聖美(医師)
山梨大学卒業。昭和大学藤が丘病院形成外科、群馬県立小児医療センター形成外科、聖マリア病院形成外科、山梨県立中央病院形成外科などで経歴を積む。現在は昭和大学病院形成外科に勤務。日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会実施医師。
自分でできるワキガ対策

ワキガのニオイを緩和するために自分でできるケア方法を教えてください
ワキガのニオイを抑えるためには、まずわきを清潔に保つことが大切です。毎日シャワーを浴び、薬用せっけんなどで汗や皮脂をしっかり洗い流しましょう。
汗をかいた際は、アルコール入りのシートなどでふき取ると効果的です。さらに、制汗剤を清潔な肌に使用することで、汗の分泌を抑え、ニオイを軽減できます。腋毛の処理や、通気性のよい天然素材や抗菌加工の素材の衣服を選ぶことも、雑菌の繁殖を防ぎ、ニオイ対策に役立ちます。
市販の制汗剤はワキガに効果がありますか?
市販の制汗剤やデオドラント製品には、汗やにおいを一時的に抑える効果があります。ただし、ワキガの根本的な原因であるアポクリン汗腺の働きを抑えるものではないため、あくまで対処法としての使用にとどまります。入浴後など、皮膚が清潔で乾いた状態のときに塗布することで、効果が発揮されます。汗をかいたまま使用しても、十分な効果は期待できません。
ワキガのにおいを抑えられる生活習慣を教えてください
ワキガのにおいを抑えるには、まず身体をこまめに洗い清潔を保つことが大切です。汗や皮脂をためないことは、においの原因となる細菌の繁殖を防ぎます。また、食生活においては動物性脂肪の摂りすぎを控え、バランスのよい食事を心がけましょう。さらに、規則正しい生活リズムを守り、十分な睡眠とストレス管理でホルモンバランスや自律神経を整えることも重要です。
ワキガの人が避けた方がよい食べ物や飲み物はありますか?
ワキガのにおいを抑えるためには、動物性脂肪や赤身肉の大量摂取を控えることがすすめられています。ただし、科学的根拠は限定的で、形成外科診療ガイドラインでは推奨度C1と評価されており、根拠は十分ではないものの実践が推奨されています。バランスのよい食事を心がけ、過剰な摂取を避けることが大切です。
編集部まとめ

ワキガは、主に体質や遺伝によって起こるため、根本的に治すのは簡単ではありません。しかし、適切なケアを続けることで、ニオイを目立たなくしたり、日常生活での不快感を軽減したりすることは十分に可能です。まずは、毎日の清潔習慣や汗を抑える制汗剤の活用、衣類の選び方、食生活の見直しなど、生活習慣の改善からはじめてみましょう。
軽度のワキガであれば、こうしたセルフケアだけでもニオイを抑えられることがあります。
それでも気になる場合は、皮膚科や形成外科に相談してみるのもひとつの方法です。外用薬や注射、手術といった専門的な治療を、症状や希望に応じて選ぶことができます。無理せず自分に合った方法で、ケアを行うことが、快適な毎日につながっていきます。
参考文献
ワキガ(腋臭症)の治療〜ニオイの診断と手術
日本形成外科学会 腋臭症診療ガイドライン
- 「ワキガ手術の費用」はご存知ですか?保険診療・自費診療それぞれ解説!
──────────── - 「ワキガの原因」はご存知ですか?臭いを防ぐ対処法も解説!【医師監修】
──────────── - 「ワキガ」を発症すると「どんな匂い」がする?セルフチェック法も解説!【医師監修】
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