
加藤清史郎が主演を務める「君が死刑になる前に」(毎週木曜夜11:59-0:54、読売テレビ・日本テレビ系/Lemino・Huluほかにて配信)の第8話が5月21日に放送された。過去にタイムスリップしている3人のうち、1人だけ現代に戻ってしまった琥太郎(加藤)。残された2人に危機的状況が迫っていると感じた琥太郎は、再度タイムスリップする方法を探る。そんな中、事件の真犯人に関する考察欲をかきたてる展開もあった。(以下、ネタバレを含みます)
■タイムスリップした主人公が連続殺人の真相を追う
本作は、現在と過去を舞台に、事件の真相を追う完全オリジナルの本格サスペンス。
教師連続殺害事件の犯人として死刑が執行された大隈汐梨(唐田えりか)。時を同じくして、坂部琥太郎(加藤)は大学時代の映画サークル仲間である馬渕隼人(鈴木仁)、月島凛(与田祐希)とともに7年前の2019年にタイムスリップ。そこで、逃亡中の指名手配犯である汐梨と出会う。琥太郎たちは、「私は殺していません」と言う汐梨に疑念の目を向けながらも、事件の真相を追い始める。
ほか、事件を追う2人組の刑事、伊藤剛役を内博貴、深沢心太役をニシダ・コウキ(ラランド)、琥太郎たちが通うことになるカフェ“カルムス”の店長・長峰洋子役を内田慈、看板娘の一条凪音役を伊礼姫奈が務める。
■琥太郎は現代、隼人と凛は2019年と分断されてしまう
2度目のタイムスリップ中の琥太郎たちは、<教師連続殺害事件>第4の事件を阻止し、被害者だった鮫島(小林大斗)と、凛の友人・まりも(田畑志真)の命を救った。
ところが現場から車で逃走する犯人の姿を見つけてワゴン車に乗り込み追いかけた琥太郎は、また強烈な光に包まれて2026年に1人でタイムスリップしてしまった。
そこで琥太郎は衝撃の事実に直面。みんなで滞在していた別荘がなくなっていたのだ。管理人によると、別荘は7年前に全焼し、焼け跡から身元不明の男女2人の遺体が発見されたという。不安に駆られた琥太郎は、凛が勤めている役場に行ってみるが、不在で会えなかった。
1度目のタイムスリップから戻ったあと、琥太郎たちの過去の行動で現在が変わることが分かったが、今回もどうなっているのか調べてみた琥太郎。事件による死を回避できた鮫島は、転落事故が起きた日の数日後に盗撮がバレて解雇され、その後の安否は不明だった。だが、第5の事件の被害者・丸藤(今江大地)と伊藤が亡くなるという状況は変わらず、犯人が野放しになったままだと考えられた。
一方、2019年にいる隼人と凛は、行方不明になった琥太郎を探しつつ、事件の犯人も捜そうとしていた。鮫島に自分を突き落とそうとした犯人を見ていないか聞いてみると、鮫島は、顔は見ていないものの、「力的に女の子じゃないか」と思ったという。また屋上におびき出す電話をしてきたのも「女性」だったと話した。
■琥太郎がタイムスリップできる条件に気付く
さまざまな方法でタイムスリップできないか試すも、ことごとく失敗してしまう琥太郎。そんな中、凛たちと当初予定していたドキュメンタリー映画で取材予定だった占い師の宇賀神(モロ師岡)から連絡が入った。2023年から2016年にタイプスリップしたと打ち明けた宇賀神に会いに行った琥太郎は、満月の日にタイムスリップしていたことに気付いた。
ちょうどその日は、満月。しかも別荘で火事が起きる日だった。琥太郎はこれまでタイムスリップした同じ場所で車を走らせると、同じように強烈な光に包まれて、2019年へ。琥太郎は急いで別荘に向かった。
そのころ、別荘ではパーカーのフードをかぶった人物がガソリンをまき、火をつけた。到着した琥太郎がその人物を見かけ、捕まえようとするが逃げられてしまった。
琥太郎は隼人たちを助けるため別荘の中に入ろうとするが、玄関の扉は厳重に鎖で封鎖。火が回っている室内にいる隼人と凛も脱出しようとするが、扉を開けられず倒れ込んだ。そんなとき、外からガラスをたたき割る音がして、琥太郎が飛び込んできた。
■やはり犯人は汐梨なのか、それとも…
隼人と凛の命は助かったが、2人が苦労して集めた各事件の被害者である教師の教え子たちの資料は焼失してしまい、落ち込む。ところがそれを琥太郎が持っていた。
現代でまりもに会った琥太郎は、2019年にいる隼人が琥太郎を探す中で高校生だったまりもにタイムスリップを打ち明けていて、そのときにまりもがタイムカプセルで連絡を取る方法を提案したことを知った。宇賀神に会う直前、琥太郎はタイムカプセルを探し出していたのだ。
真犯人は教え子の中にいるかもしれない。凛の考察は、隼人の機転と琥太郎の行動力でつながった。
では、真犯人と考えられるのは誰なのか。あらためて怪しくなったのは汐梨。琥太郎がつかまえようとした別荘に火をつけたらしき人物が汐梨だった。なお、汐梨は第1の事件の被害者となった教師の元教え子だ。
ただ、事件の鍵を握っているかもしれない人物が浮かび上がった。カフェ店員の凪音だ。凪音は、丸藤の元教え子で、隼人たちがさりげなく聞いてみると過呼吸を起こした。さらに振り返ると、凪音を隼人が初めて見かけたのは第2の事件の現場だった。
SNSには「凪音の存在気になる」「汐梨と凪音はなんか関係がありそう」「凪音はミスリードか」など考察が高まり、中には凪音の里親である洋子を疑う声も上がった。
また、「このドラマ脚本すごいな」「シリアスからコメディ、サスペンスと密度がすごい」「もう一転二転あるよね?」という感想も。謎めいた点がいくつものつながりを想起させる巧みさや、琥太郎たちが2つの時代に分かれてしまったり、タイムカプセルが活かされたり、タイムトラベルものとしての構成の面白さにも引き付けられている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

