「動物の投稿だけが見たい…」 『専用SNSアプリ』を使ってみると?

「動物の投稿だけが見たい…」 『専用SNSアプリ』を使ってみると?

「こんな投稿ばかりならいいのに…」

SNSで動物の写真や動画を眺めていて、そう思ったことはありませんか。

筆者はペット専用のSNSアカウントを持っており、タイムラインには基本的に動物の投稿が流れてくるのですが、関係のない投稿が現れることもしばしば。

何かいい手はないかと探していたところ、そんな願いを叶えてくれるアプリを見つけました!

動物の投稿『だけ』が見られる、専用SNSアプリがあった

アプリ使用イメージ(提供:Author)

提供:Author

動物の投稿だけを見ることができるアプリ、その名も『AnimaPick(アニマピック)』。

登録した自分のペットなどを紐づけて投稿ができるSNSで、ペットを登録せずに『閲覧のみ』で使用することも可能だそうです。

利用者の7~8割が『閲覧のみ』ユーザーのようなので、「登録したからには、何か発信しないと…」と気負わずに使えるのも嬉しいですよね。

筆者は早速アプリをインストール。利用目的から『一般利用者』を選び、会員登録を完了しました。

スクリーンショット

タイムラインを眺めていると、次から次へと愛くるしい動物が現れ、幸せな気持ちになってきます。

「こんな子と暮らすことができたら…」という気持ちが湧き上がってくるのは、筆者だけではないでしょう。

実は、公開されている動物は、ペットだけではありません。保護動物も表示されており、アプリを通して里親に申し込むこともできるというのです!

『AnimaPick』はどうしてできたのか?詳しく聞いてみた

SNSの『動物界隈』を盛り上げるだけでなく、ペットの縁もつないでくれる、アプリ『AnimaPick』。

運営元である、株式会社Author代表取締役の圓尾将隆さんに取材し、リリースに至った経緯などについてうかがいました。

――動物保護活動には以前から携わっていたのでしょうか。『AnimaPick』を立ち上げるに至った経緯を教えてください。

2020年のコロナ禍に「ペットを迎えてみようかな」と軽い気持ちでインターネットを検索し、殺処分の現状や飼育放棄された動物たちの存在を知りました。

その時に「私のような安易な気持ちで動物を飼う選択をする人を生み出したくない。1匹でも多くの命を救いたい」と強く決意したことが、活動の出発点です。

当初は保護団体に寄付をしたり、ボランティアをしたりしていましたが、その活動の中で見つけた『保護活動の周知』『資金不足の解消』『譲渡後の暮らしの透明化』という課題を解決するために、『AnimaPick』を立ち上げました。

圓尾さんによると、現場の負担を少しでも減らすため、動物保護活動者の声を反映させて『AnimaPick』を設計したのだとか。

定型文を登録したり、Web上で管理したりと、便利な機能が備えられているそうですよ。

――里親とのマッチングについて、特に印象的だったエピソードはありますか。

特に忘れられないのは、19歳のミニチュアピンシャーの女の子のエピソードです。

犬の19歳は、小型犬であれば人間の90歳を超える高齢にあたり、体調がいい状態ではありませんでした。そのため、2年以上もの間、里親が見つからずにいたのです。

そんな中、『AnimaPick』での里親募集をきっかけにご縁が生まれ、正式に譲渡が決まりました。

高齢で体調の優れない子を迎えるのは簡単なことではありませんが、それでも「一緒に過ごしたい」と手を差し伸べてくださる人が現れたことは、運営者としても強く心を打たれました。

『AnimaPick』の里親募集を通じて、確かに命がつながっていると実感できた、とても印象的で嬉しい出来事でした。

里親が決まると、『新しい飼い主』として設定することができるのだとか。

新しい環境での保護動物の様子を投稿することで、『譲渡後の暮らしの透明化』にもつながってくるのですね。

アプリ使用イメージ(提供:Author)

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動物と新しい家族をつないでくれる、温かいプラットフォーム。

しかし、それだけではありません。実際に投稿してみると、驚きの『仕組み』が見えてきました!

実際に『AnimaPick』で投稿してみると…

タイムラインを眺めているだけでは飽き足らず、「うちの子も見てほしい!」と思った筆者。

早速自宅のペットを登録し、写真を公開します。すると、投稿の下に広告が表示されました。

スクリーンショット

『AnimaPick』スクリーンショットより

この広告は、動物保護活動を応援したい企業や個人が、アプリの『パートナー』として出稿したもの。広告掲載費用が『ポイント』として投稿者に還元されるのだそうです。

還元されたポイントについては、『動物保護活動者』は活動資金などの直接的な経済支援、『一般利用者』は保護活動への寄付や『パートナー』の商品と交換することができます。

つまり、この仕組みのおかげで「動物は飼えないけれど、保護活動を応援したい…」という人も、投稿を見るだけで支援に参加することができるというわけですね!

ちなみに、金銭を直接寄付する機能はないのだとか。あくまで『見る・投稿することが支援になる世界観』を重視しているそうですよ。

『AnimaPick』スクリーンショットより

『AnimaPick』スクリーンショットより

無断転載などの『不適切な投稿』があったらどうする?

一般的なSNSで問題になっているのが、『いいね』を集めるために行われる、無断転載などの不適切な投稿。

「ポイント欲しさに不正をする人も出てくるのでは…」と気になった筆者は、アプリ内での対策について圓尾さんに聞いてみました。

投稿やコメントに対して不適切と感じた場合は、誰でも運営に通報できる仕組みを設けています。

通報が入った際には、該当の投稿やコメントを即時に非表示にし、必要に応じてアカウント停止などの措置を行っています。

また、『動物保護活動者』の参加には審査を設けており、団体名や氏名、連絡先をはじめ、活動を証明できるウェブサイトや写真などの情報提出を必須としています。

『AnimaPick』スクリーンショット

『AnimaPick』スクリーンショットより

通報機能や審査のおかげで不正が防止されることはもちろん、『動物を守る』という意識で利用しているユーザーが多いため、全体的に温かく安心できるコミュニティが維持されているそうですよ!

配信元: grape [グレイプ]

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