
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、コミックDAYSにて『僕のいとこのおねえさん』を連載中の春野ユキトさんが描く『いちごパフェのてっぺん』をピックアップ。
2026年2月21日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、多くの反響が寄せられた。本記事では、春野ユキトさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際に大切にしたことなどを語ってもらった。
■親友と交わした“将来は一緒に暮らす”という同盟を信じ続けていたのに…

高校時代、「お互い恋人を作らないで、将来は一緒に暮らす」という同盟を結んだ都子と美紀。都子は、社会人になってもその同盟を信じ続け、2人で住める広さの家に住んでいる一方で、美紀はというと、同盟のことを忘れたかのように何人かの彼氏と付き合った末、いよいよ結婚することになった。
ずっと信じ続けていた同盟を破られて複雑な思いを抱えていた都子だったが、美紀のために可愛いご祝儀袋を買い、結婚式の友人挨拶も立派に務めた。しかし式後、二人はなんとなく連絡を取らなくなってしまう。
そして1年後、久しぶりに会うことになった美紀の口から、同盟を破ったことに対して謝罪の言葉が飛び出した。そんな彼女の様子を見た都子は、それぞれの想いを大切にしたいと思い、美紀との将来について高校時代とは違う“提案”をするのだった――。
友情の片思いを描いた本作に、読者からは「自分を重ねることができる漫画」「切ないなぁ」などの声が寄せられている。
■作者・春野ユキトさん「私自身が感じたことのある気持ちを元にした」

――『いちごパフェのてっぺん』が誕生した経緯やきっかけなどをお教えください。
漫画のアイデアをまとめたメモの中にあったものの一つで、詳細は思い出せませんが、その頃女の子同士の友情について考えていて、私自身が感じたことのある気持ちを元にしたんだと思います。
学生時代に仲が良かった友達と、「お互い結婚しなかったら一緒に暮らそうよ」みたいなことを話していて、それは別に約束ではなかったんですが、私はずっと「それいいな」と思い続けていて。そのあと友達が結婚して「そっか、そうだよね」という気持ちになったことが元になっていると思います。
――本作を描く上で、特に心がけたところ、大切にしたことなどをお教えください。
都子が美紀のことを、ただただ大好きなんだということが伝わるように描きました。
――本作の中で特にお気に入りのシーンやセリフを理由と一緒にお聞かせください。
本文14ページ目の「ただ美紀と一緒に居たいだけなのに どうしてずっと隣に居られないの?」のシーンが個人的にはいちばん切なくて思い入れがあります。
都子の「美紀とずっと一緒に居たい」というあどけない気持ちは、小さい子供が公園で遊んでいて、帰る時間になっても「まだ遊んでいたい」と言うあどけなさと似ていて、ほとんどの子供はそこから「とはいえ、帰らないといけないよね」と現実に戻らざるを得ないけど、都子だけは「帰りたくないと思っている間は、ずっと公園に居てもいいのかもしれない」と本気で信じているような感じで。
それは駄々をこねるのとはまた違っていて、だから切ないと思っています。
――X(旧Twitter)のご投稿には多くの反響がありましたが、中でも20ページ目の「約束じゃなくていいからさ 選択肢にしてよ」という都子の言葉に対するコメントが多数寄せられていたのが大変印象的でした。今回の反響への感想をお聞かせいただけますでしょうか?
この台詞にここまで反応いただけるとは思わず、とても嬉しかったです。
「約束」という言葉から受け取る重みは人それぞれ違うし、時と場合によっても違うと思うのですが、私自身がけっこう真剣に受け取るタイプなのもあり、約束は時に互いを縛り付けてしまうものなのかなと考え、都子の「いつまでも約束というものに期待したり傷付けられたりしたくないから解放されたい。美紀にも強要はしたくない。だけどいつか一緒に住みたいと変わらず思い続けている。」という気持ちを「選択肢」という言葉に込めたかったのかなと思います。
――今後の展望・目標をお教えください。
まずは今連載中の作品を描き切ることが目標ですが、今後、作品が映像化されたあかつきには好きなアーティストに曲提供していただくことがいちばんの夢です。
――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつも漫画を読んで応援していただきありがとうございます。
これからも漫画を描いていきますので、よろしくお願いいたします!

