菅田将暉“久部”の熱さが物語をけん引、展開が大きく動いたラストに視聴者ワクワク<もしがく>

菅田将暉“久部”の熱さが物語をけん引、展開が大きく動いたラストに視聴者ワクワク<もしがく>

久部(菅田将暉)がWS劇場の支配人やダンサーに熱い思いを明かす
久部(菅田将暉)がWS劇場の支配人やダンサーに熱い思いを明かす / (C)フジテレビ

三谷幸喜が脚本、菅田将暉が主演を務めるドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第2話が15分拡大で10月8日に放送された。ストリップ劇場で働くことになった久部(菅田)だが、その裏で密かに考えいたことがラストで明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)

■昭和の渋谷を舞台にした青春群像劇

本作は、脚本家・三谷幸喜自身の経験に基づくオリジナルストーリーで、1984(昭和59)年の渋谷を舞台にした青春群像劇。

菅田演じる成功を夢見る演劇青年の主人公・久部三成や、ミステリアスなダンサー・倖田リカ(二階堂ふみ)、三谷をモチーフにした新人放送作家・蓬莱省吾(神木隆之介)、渋谷にひっそりとたたずむ神社の巫女・江頭樹里(浜辺美波)ら、若者たちのくすぶり、情熱、苦悩、恋を描く。

■久部はWS劇場で照明係として働き始める

ひょんなことからストリップ劇場のWS劇場で働くことになった久部。ただ、風営法の改正でストリップショーが厳しく規制されるようになり、2年前の熱狂がうそのように寂れていたWS劇場は、業態を変えたいオーナーの意向で3週間後に閉店を予定していた。それでも支配人の浅野(野添義弘)は、いなくなってしまった照明スタッフの代わりが必要だと考えたのだ。

久部は、無料案内所のおばば(菊地凛子)の元へ行き、報告する。自分の劇団から追放され、路頭に迷っていたとき、おばばが「あんた変わるよ、八分坂で」と予言めいたことを言われていたのだ。そのときの「仕事を得る」ということが当たったことで、久部はおばばが同時に言っていた「一国一城のあるじになる」というのが気になっていた。おばばは自分が言ったことを忘れてしまったようだったが、新たに「あんた、しし座の女に救われるね」と告げた。

そんな中、浅野はWS劇場の閉鎖をダンサーたちに明かした。

■久部がWS劇場で芝居をすることを提案

「ちょっといいですか」と立ち上がった久部は、現在の東京は小劇場ブームであり、渋谷の一等地にあるWS劇場でも芝居をやるべきだと訴えた。

実は、ひそかに新たな劇団の立ち上げを考えていた久部。WS劇場にも出演しているお笑いコンビ・コントオブキングスのネタ作りを手伝っている蓬莱に「その時が来たら、君にも手伝ってもらうかもしれない」と声を掛けてもいた。

浅野はその計画に驚くが、ダンサーの反応はというと、パトラ鈴木(アンミカ)は女優になることにまんざらでもない様子で、リカはそっけなくも「面白いんじゃない」と言う。ただ、毛脛モネ(秋元才加)は久部がストリップの仕事を見下しているとして反発する。

すると、どこからともなく現れたおばばが「つべこべ言わずに、やりゃぁいいんだよ」と一蹴。浅野も「あんたに賭けてみるわ」と告げた。

さっそく久部は蓬莱を演出助手に指名し、台本は既成のものを使うことに。その演目は、追放された劇団で直前まで用意していたシェイクスピアの「真夏の夜の夢」だとリカたちに発表した。

第2話始まりで紹介されたエピグラフ(※書物の冒頭や章の初めに置かれる題辞や引用句のこと)は、シェイクスピアの戯曲「リア王」の「どんな手段でもかまいやしない。ただ目的を果たすまで」だった。着々と自らの“目的”へと進んでいく久部。物語としても改めて“開幕”というところだろうか。

SNSには「物語がいよいよ動き出してきた」「菅田くんのパワーすごい」「久部の熱気が周囲を巻き込んでいく様にワクワク」「次回へのワクワクが止まらない」などの投稿が並び、さらなる期待が高まった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部




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