
岡田将生が主演を務める金曜ドラマ「田鎖ブラザーズ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第7話が、5月29日(金)に放送される。このほど、真(岡田)とバディを組む青委警察署刑事課強行犯係所属の刑事・宮藤詩織役の中条あやみにインタビュー。強さと繊細さを併せ持つ詩織というキャラクターの魅力や役作りの葛藤、撮影現場で感じた手応えやチームの一体感まで、本作の見どころを語ってもらった。
■両親殺害事件の真犯人を追うクライムサスペンス
本作は、2010年4月27日に殺人罪などの公訴時効が廃止されたにもかかわらず、わずか2日の差で両親殺害事件の時効を迎えた兄弟が、法ではもう裁けない犯人を自分たちの手で裁くべく警察官となり、事件の真相を追い続ける完全オリジナルのクライムサスペンス。
物語の主人公となるのは、事件の真相を追うため刑事となった兄・田鎖真(岡田将生)と、彼の弟で検視官となった田鎖稔(染谷将太)の“田鎖ブラザーズ”。大きな十字架を背負い警察官となった2人は、日々発生する凶悪事件と併行し、31年前の両親殺害事件の真犯人を追っていく。
本作を手掛けるのは、映画「ラストマイル」(2024年)やドラマ「アンナチュラル」(2018年)、「MIU404」(2020年)、「最愛」(2021年)などで知られ、クライムサスペンスの名手としてドラマファンから熱く支持される新井順子プロデューサー。主演の岡田とは、「ラストマイル」以来2度目のタッグとなる。
■詩織は「自分の人生に責任を持って生きていく、強くてかっこいい女性」
――本作の出演オファーがあった際、どんな感想を持ちましたか?
新井プロデューサーが手掛けるドラマってミステリー要素が強いものが多くて、「いつか出たいな」と思っていたので、すごくうれしかったです。台本を読んでみると、物語が進めば進むほど謎が深まる部分があって、とても面白いなと感じました。
参加することへの楽しみと同時に、自分にこの役が務まるのか、この素敵な作品を崩さないでこの役を務められるのかプレッシャーもありました。
――宮藤詩織はどんな人物でしょうか?
詩織は家庭環境に恵まれているとは言えず、父親が出ていったり、母親もいわゆる毒親だったりと、決して平坦ではない生い立ちです。それでも警察官になって、真っ当に生きようとしている人物。運命や過去のせいにするのではなく、自分の人生に責任を持って生きていく、強くてかっこいい女性だと思いながら演じています。
“かっこいい女性”という意味では『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(2025年)で演じた柏倉椿(通販会社の社長役)とも通じる部分はありますが、キャラクターはまったく違っていて。前作が終わってあまり間を空けずに撮影に入ったこともあり、そのギャップに最初は戸惑い、難しさも感じました。
撮影も複数話を並行して進めているので、何度も台本を読み返しながらキャラクターを固めていきました。詩織は強さだけでなく真面目さもあり、刑事に向いている人物だと思いますし、“出世したい”というような反骨心やハングリー精神も持っています。
共感できるのは、正義感が強いところ。私自身も「私が責任を取るよ」と思うタイプなので、そういう部分は似ているのかなと。ただ、詩織のほうがより真面目で繊細なので、そのバランスをどう表現するかは難しく感じています。

■背景に引っ張られない“オンオフ”の切り替えが付いたキャラクター
――演じるにあたって、監督やプロデューサーからリクエストされたことはありましたか?
詩織の生い立ちに引っ張られてしまって、クランクインしてしばらくは「暗いです」と言われていました。確かに背景は重いけれど、常に暗い人物ではない。仕事中はスイッチが入るし、オフの時間との切り替えをしっかり見せたほうがいい、というリクエストをいただいて。
詩織はオフの時間が少ない分、真と話すシーンや(井川遥演じる足利)晴子といる場面では、その“オフ感”を意識して演じています。
――刑事役を演じられるのは初めてとのことですが、準備されたことはありますか?
所作や法律などの知識について一通り調べました。詩織くらいの刑事になると多くの知識が入っていると思ったので、私自身が全てを覚えられているかはさておき(笑)、例えば「こういう出来事はこういう刑になるんだ」と知っているだけでも意識が変わるのかなと。
所作については、警察監修の方にお話を伺い、事件現場でどこを見るのか、容疑者とどう向き合うのかなど、リアルな部分を教えていただきました。

■岡田&染谷は「私に負けないくらい個性的(笑)」
――岡田さん、染谷さんの印象を教えてください。
よく私のことを「変わっている」とおっしゃるんですが、お二人も負けないくらい個性的で(笑)、すごく面白い方たちです。お二人は共演歴もあるからか、本当の兄弟のように仲が良くて、いつも楽しそうに話している姿が印象的で、見ていて面白いです。
それに、私に向ける視線がまるでおじいちゃんみたいで(笑)。私がただ立っているだけで「様になるね」と優しく声をかけてくださって、孫を見るように接してくださるんです。おかげで撮影現場の居心地もすごく良くて、ムードメーカーなお二人だと思います。
――強行犯係には、係長・小池俊太役の岸谷五朗さん、刑事・石坂直樹役の宮近海斗さんもいらっしゃいますが、どんな印象ですか?
お二人ともとても個性的で魅力的です。役として見ているからかもしれませんが、岸谷さんは小池に、宮近さんは石坂に見えてくるくらい、それぞれのキャラクターがしっかり立っています。
岸谷さんはこの撮影現場全体を見守るお父さんのような存在で、いつも的確なアドバイスをくださる頼もしい方です。宮近さんとは、最初はなかなか打ち解けられなかったのですが、撮影が進むにつれてアドリブも増えて、今では年下組として一緒にいじられる存在になっています。

■「青委署のチームで事件を解決していく過程や、その先の展開にも注目」
――新井プロデューサーの作品に参加したかったとのことですが、実際に参加してみていかがですか?
新井プロデューサーがよく撮影を見に来てくださることで一体感があり、ファミリーのような雰囲気の中で、全員が一丸となって作品づくりに向き合っている現場だと感じています。
リハーサルからカメラを回すスタイルが初めてで、常に本番のような緊張感があり、自然と集中力も高まる撮影現場だと感じています。皆さんが最初から本気で臨んでいるので、独特の空気があって、職人が集まっているような印象です。リハーサルから撮ることで空気が引き締まる感覚も新鮮でした。
――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。
とてもいい雰囲気の中で撮影が進んでいます。岡田さん、染谷さんをはじめ、キャスト、スタッフ全員が良い作品を作ろうという思いで取り組んでいます。
真とバディを組んでまだ3週間というところから始まり、最初はやる気がないように見えた真が次第に事件と向き合っていく姿や、信頼関係の変化も描かれていきます。青委署のチームでさまざまな事件を解決していく過程や、その先の展開にもぜひ注目していただきたいです。
ここからさらに謎も深まっていき、手に汗握るようなスピード感のあるミステリーが展開されていくので、登場人物それぞれの魅力も楽しんでいただけたらうれしいです。


