
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、サイト「カドコミ」にて連載されており、6月26日(金)にコミックス1巻が発売される『六畳間のカミの国』(KADOKAWA刊)より、第11話を紹介する。『けがわとなかみ』(新潮社刊)でも知られる作者の類家海さんが、4月13日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、類家海さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■深夜にこっそりと勉強を始める悪魔の姿

天国と地獄を統治する“カミ”の側近、悪魔・レーモンと天使・アイメ。「落ちこぼれ」「出来損ない」と言われる2人だったが、純真な赤子の姿をしているカミの世話を人間界ですることになった。
ある日の深夜、レーモンは寝室を抜け出し子育ての本を読み始める。アイメにも子育ての情報を共有しようとするが、既に知っているだろうとその考えを飲み込んだ。しかし、一人で真面目に学ぶ彼の背中をアイメは見ていて…。
この悪魔と天使、赤子のカミの物語を読んだ人たちからは、多くのいいねが寄せられている。
■「形容しがたい心のモヤモヤをセリフや絵で表現できるように努力しました」作者・類家海さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本エピソードのお話の発想の源はどこだったのでしょうか?
私自身が幼少の頃から学生時代にかけてずっと、レーモンと同じような悩みを抱えていて、周りから見たら私の努力なんて非効率的で滑稽で恥ずかしいと思って隠していたんです。しかし、隠しているくせにいつかこの努力が日の目を浴びて認められたら…という希望を持っていました。その頃の私はどんな言葉が欲しかったのか、考えたのがこのお話の発端です。
――本エピソードでは、悩みを抱えるレーモンの葛藤が非常に印象的でした。本エピソードを描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
悩みの解像度を上げることです。この悩みを抱える当の本人にしかわからないような形容しがたい心のモヤモヤをセリフや絵で表現できるように努力しました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
「みんなには必要ないことが必要だってバレるのは、恥ずかしくてすごく嫌だ」これは毎日思っていたけれど口には出せなかったことなので、やっと言えて本当にスッキリしました。
――ストーリーやキャラクターデザインを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
ストーリーを考える時は、メインとなるキャラクターがどんな問題を抱えていて、解決するために何を必要としているのかを明確にすることに気を配っています。キャラクターデザインを考える時は、シンプルで描く時に楽しいデザインにすることが何だかんだで1番大事かなと思っています。
――今後の展望や目標をお教えください。
最終回まで綺麗にかき切る!紙の本を出す!アニメ化!など色々目標はありますが、この先もずっと死ぬまで楽しく描き続けるというのが1番の目標です。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
『六畳間のカミの国』を読んでくださり本当にありがとうございます。ここまで作品を描いてこられたのは、見つけてくださった皆さんのおかげです。感想をくださる方も、静かに見守ってくださる方も、ひとりひとりの存在に沢山支えられてきました。この先も、3人がどんなふうに悩んで、笑って、進んでいくのかを、ぜひ見守っていただけたら嬉しいです。私自身も、この作品とキャラクターたちを楽しみながら、もっともっと頑張って描いていきます。これからも『六畳間のカミの国』をよろしくお願いいたします!

