人間が落ちていたので飼ってみた!保護されたのは人間だった⁉︎“人間の取扱説明書”に描かれた人間の本質【作者に聞く】

人間が落ちていたので飼ってみた!保護されたのは人間だった⁉︎“人間の取扱説明書”に描かれた人間の本質【作者に聞く】

保護ニンゲン
保護ニンゲン / 画像提供:ぴえ太(@camoy_ghost)

この世界では人間が、犬や猫などのペットを飼っている。しかし、逆にニンゲンが自分たちよりも上位生物に愛玩動物として飼われることになったら?そんな世界線を描く、ぴえ太(@camoy_ghost)さんの「ニンゲンの飼い方」は、Xで10万いいねを獲得、pixiv月例賞を受賞した。ニンゲンが飼われる姿をみて、「見方が違えば、自分たちが飼っているペットはこんな世界に見えているのかも」という声が届く。

■「ニンゲンの飼い方」誕生の裏側にあった、作者の発想の転換
ニンゲンの飼い方「正しい持ち方」1
ニンゲンの飼い方「正しい持ち方」1 / 画像提供:ぴえ太(@camoy_ghost)

ニンゲンの飼い方「正しい持ち方」2
ニンゲンの飼い方「正しい持ち方」2 / 画像提供:ぴえ太(@camoy_ghost)

ニンゲンの飼い方「ニンゲンを買うのに必要なもの」1
ニンゲンの飼い方「ニンゲンを買うのに必要なもの」1 / 画像提供:ぴえ太(@camoy_ghost)

森の奥で倒れていた小さなニンゲンが、巨大なモンスターに保護されるという漫画『ニンゲンの飼い方』は、人間の立場が逆転した世界を描いた異色のファンタジーだ。モンスターの指先でつまめるほど小さな人間は、か弱く、繊細で、そしてとても扱いが難しい生き物として描かれる。

作者のぴえ太さんは当初この設定を考えていなかったという。「次に描くときにニンゲンのことを教える人外なら飼育指導の方が話を広げやすい、と思ったのでこういう世界観で描くことにしました」と制作の過程について語ってくれた。偶然の発想から生まれた世界観は、やがて最初の投稿である図鑑のようにまとめた「ニンゲンの飼い方の取扱説明書」からスタートした。漫画ではなく設定を描いたことに関してぴえ太さんは「とくに理由はありません(笑)。最初はニンゲンになれていない人外に教える図鑑みたいなものがあったらおもしろそうだと思って描いたので」と話してくれた。「ニンゲンに限らず生き物を扱うのって細心の注意が必要ですし、人外側からしたらニンゲンは小さくてか弱い生き物の部類に入ると思ったので、こういう感じに描きました」と続けて図鑑を描くことにした着想について語ってくれた。

ニンゲンの飼い方シリーズの今後の展開については未定ながらも「1人と1匹が手探りながらも交流していくのを描いていきたい」と意気込みが伝わってきた。優しさと支配、愛情と無理解…『ニンゲンの飼い方』は、命の関係性を静かに問いかける物語だ。

取材協力:ぴえ太(@camoy_ghost)

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