由美さんは、夫の聖也さんと1歳半になる娘・こころちゃんとの3人暮らし。現在、第二子を妊娠中です。夫も育児には積極的に参加してくれますが、娘の安全をあまり考えてない夫のやり方に意見してしまうことも……。
ある日、家族で出かけた際にも気になったこと伝えたのですが、夫は不機嫌になり先に帰ってしまいました。仕方なく妊娠中の由美さんがひとりで娘を公園で遊ばせて帰ると、夫はなんと上機嫌でゲーム中……。
苛立つ気持ちをグっと飲み込み、夫に娘を見ててもらって由美さんは食事の準備に取りかかりましたが、夫は適当に娘をあしらっているだけ。由美さんが思わず「ちゃんと遊んであげてよ!」と声を荒らげると、夫はまたもや不機嫌モードに突入し、自分はまわりが見えるから娘のことは見ていられると言ってきました。そのとき、娘の叫び声が家の中に響き渡ったのです。
娘はベビーゲートに足を挟んでしまい、痛くて泣いていました。由美さんは料理中で手が汚れていたため、必死で夫を呼びましたが、相変わらずのんきな返事が返ってくるだけ。由美さんが急いで手を洗い終えて状況を確認したところ、大きなけがはなさそうで一安心。そこに、ようやく夫がやってきました。
「遅い!!」
娘の泣き声は聞こえていたはずなのに、すぐに駆け付けてくれなかった夫に対し、由美さんは思わず怒鳴ってしまいました。
「なんであんなに泣いてたのに、呼んですぐ来てくれないの!?」
そう言われた夫は、一瞬イラッとした表情を浮かべて「だから今来たじゃん。それにママがもう助けたんだから問題ないでしょ」と、ひと言。その言葉に由美さんは納得がいかず、つい「だいたい聖也がちゃんと見てくれてないから……!」と口走ってしまいます。
もちろん、夫がそれを聞き逃すわけがなく、大きなため息をつきながら「言い方!」と呆れたように言ってきたのでした。
逆ギレする夫に、怒りがMAX!










「パパが見てないのが原因だったら、言い方もこうなるよ!」
由美さんは娘が痛がっている姿を見ていたからこそ、言葉が強くなってしまいます。夫は『チッ』と舌打ちをしてから「ほらまた言い方終わってる」と、つぶやきました。次の瞬間……。
「うわぁぁぁああん」
険悪な空気を感じ取ってしまったのか、娘が泣き出してしまいました。
「ご、ごめん。パパとママ、けんかしててこわかったよねえ」
由美さんが慌ててなだめると、さすがの夫も「ママがあんな言い方するからつい……」と、動揺しています。
しかし、由美さんはその夫の様子よりも発言が気になってしまったのです。
『は? 私のせい?』
夫の言い分に、そう心の中でつぶやいていました。
『腹立つ腹立つ腹立つ!』
そう思いながら、勢いよくスマホを手に取った由美さんは「夕飯時にごめん。ちょっと愚痴聞いてくれ」と、一心不乱にメッセージを打ち込みます。送信先は、ママ友二人とのグループチャット。今起こったことについての愚痴を送信し、ママ友たちに共感してもらえたことで、由美さんは怒りをしずめることができたのでした。
◇ ◇ ◇
わが子が痛い思いをした直後ということもあって、由美さんも聖也さんも感情的になっているのも無理はないと思います。ただ、子どもは大人が思っているよりもずっと敏感に空気を読んでしまいます。険悪な雰囲気が伝わってしまい、娘もこわかったのでしょう……。
お互いが相手のせいだと思っているうちは、なかなか建設的な話し合いは難しいものです。そんな中で、由美さんが誰かに相談しようとしているのは前向きな対応だと言えるのではないでしょうか。こういうときこそ、第三者の意見を聞きながら、冷静に状況を整理していくことが大切なのかもしれません。
著者:マンガ家・イラストレーター ミント

