猫が必要とする『パーソナルスペース』はどのぐらい?快適な距離感を保つためのポイント5つ

猫が必要とする『パーソナルスペース』はどのぐらい?快適な距離感を保つためのポイント5つ

快適な距離感を保つためのポイント

高い場所から見下ろす猫

1.高い場所に居場所を作る

複数家族や多頭飼育の場合、猫のパーソナルスペースを確保するためには広い家が必要だと感じるかもしれません。しかし、猫は空間を立体的に活用できるため、棚の上を開放する、キャットタワーやキャットステップを設置して高い場所に居場所を作るなどで、十分なパーソナルスペースを確保できます。

2.隠れ家を作る

愛猫と飼い主さんの関係が深まり、パーソナルスペースが0cm〜50cm程度の範囲に縮まったとしても、いざという時に愛猫が逃げ込める隠れ家は必要です。2m以内の目立たない静かな場所に、猫が単独で逃げ込める場所をいくつか設置してあげましょう。

3.飼い主と付かず離れずの場所に居場所を作る

できれば、飼い主さんがよく過ごす場所の近くに、愛猫が落ち着いて過ごせる場所を作りましょう。愛猫のパーソナルスペースを意識した50cm〜150cmの範囲に作ってあげると、普段はその場所で過ごし、甘えたくなるとそっと飼い主さんの元に近づいてくるといった行動をとるようになります。

4.距離を縮めるのは猫主導

飼い主さんは、早くパーソナルスペースを縮めたいと思うでしょうが、焦りは禁物です。距離を縮める主導権は猫が握っていることを忘れてはいけません。よほどのことがない限り、飼い主さんの方からではなく、猫から近づいてきたらかわいがるようにしましょう。

5.愛猫のストレスサインを見逃さない

愛猫が甘えにきたからといって、いつまでも撫でたり抱きしめたりするのも、嫌がられる原因になります。猫は、突然気分のスイッチが切り替わります。気持ちよさそうに撫でられていたのに、突然シャーッと唸ったり引っ掻いたりするのです。

ただし、事前に「そろそろやめて!」というサインを必ず出します。眠くもないのにあくびをしたり、耳を後ろに倒したり、しっぽを振ったり、体を反らしたりといったストレスサインを見たら、すぐに解放してあげることが、適度な距離感を保つ秘訣です。

まとめ

並んで窓の外を眺める猫たち

猫と快適に暮らすために、広い家は必要ありません。たとえワンルームでも、空間を上手に活用すれば、必要なパーソナルスペースを確保して、お互いに快適に過ごすことができます。

ただし猫のパーソナルスペースは、性格や相手との関係性、その場の状況や気分などによって変化します。さまざまな状況を想定して、お互いが普段暮らすための居場所やいざという時の隠れ家なども整え、猫主導を意識しながらお互いの距離感を縮めていきましょう。

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