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子どもの小さなケガにどう対応する?小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

子どもの小さなケガにどう対応する?小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

子どもがしょっちゅうケガをして帰ってくるけれど、絆創膏ってその都度貼った方がいい?小さい傷なら、放っておいてもいい気がするけれど、どうなんだろう?そんな疑問について、今回はたけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生にお伺いしました。

子どもが元気いっぱいに遊んでいると、すり傷や切り傷は日常茶飯事です。
少し転んで血がにじんだり、紙で指を切ってしまったりしたとき、
「これくらいなら絆創膏は貼らなくても大丈夫かな?」
と迷うことはありませんか?
昔は「傷は消毒して乾かす」が一般的でしたが、現在では傷の治し方の考え方も変わってきています。

今回は、小さなケガをしたときの家庭でのケアや、傷をきれいに治すためのポイントについて、わかりやすく解説します。

小さな傷でも、基本は『保護』がおすすめ

結論からいうと、小さな傷や浅い傷でも、絆創膏などで保護することをおすすめします。もちろん、非常に浅い擦り傷であれば、そのまま自然に治ることも少なくありません。
ただ、傷をむき出しのままにしていると、
●汚れが入りやすい
●子どもが触ってしまう
●乾燥して痛みやすい
●摩擦で悪化しやすい
といった問題が起こることがあります。
そのため、小さな傷でも「洗って、必要に応じて保護する」という対応が基本になります。

「乾かす」より「乾かしすぎない」が大切

以前は「かさぶたを作って治す」という考え方が一般的でした。
しかし現在は、傷を乾燥させすぎない方が、皮膚が再生しやすいことがわかっています。
傷ができると、傷口から透明な液体が出てきます。これは「滲出液(しんしゅつえき)」と呼ばれ、傷を治すための成分が含まれています。
この環境を適度に保つことで、新しい皮膚が作られやすくなると考えられています。
これが「湿潤療法(しつじゅんりょうほう)」や「モイストヒーリング」と呼ばれる考え方です。
ただし、「ずっと湿った状態なら何でもよい」というわけではありません。傷を長期間密閉したままにすると、蒸れたり、かぶれたり、感染の原因になることもあります。
大切なのは、「乾燥させすぎず、汚れた状態で放置しないこと」です。

傷の手当てで一番大切なのは「洗うこと」

小さなケガをしたとき、まず重要なのは「しっかり洗うこと」です。砂や泥などの汚れが残ると、化膿(細菌感染)の原因になります。まずは水道水でやさしく洗い流しましょう。石けんを使って周囲を軽く洗う程度で十分です。強くこすりすぎると、逆に傷を傷めてしまうことがあります。

消毒は必要?

昔は消毒液を使うことが一般的でしたが、現在では日常的な小さな傷に対して、必ずしも消毒が必要とは考えられていません。消毒液は細菌だけでなく、傷を治そうとする正常な細胞まで傷つけてしまうことがあるためです。そのため、家庭での小さな擦り傷程度であれば、「まずしっかり洗う」ことが最も重要になります。

絆創膏を貼る時の注意点

傷を保護する目的で絆創膏は役立ちます。最近は、湿潤療法用の絆創膏(ハイドロコロイド素材など)も市販されています。ただし、どんな傷にも万能というわけではありません。
▷汚れた傷
▷感染している傷
▷ジュクジュクが強い傷
では、かえって悪化することもあります。

また、子どもは絆創膏が好きで、ずっと貼りたがることがありますよね。しかし貼りっぱなしにすると、
◆蒸れる
◆皮膚がふやける
◆かぶれる
◆細菌が増えやすくなる
ことがあります。
汗をかいたり、水遊びで濡れたりしたときは交換し、汚れていなくても1日1回程度は貼り替えると安心です。

こんなときは受診を

多くの小さな傷は家庭で対応できますが、次のような場合は医療機関へ相談しましょう。
・出血が止まらない
・傷が深い
・傷が大きく開いている
・顔のケガ
・ガラスや砂が入り込んでいる
・動物や人に噛まれた
・赤く腫れてきた
・膿が出る
・強い痛みが続く
・発熱を伴う
また、頭をぶつけた場合は、傷だけでなく、「ぼーっとしている」「何度も吐く」などの症状にも注意が必要です。

まとめ

子どもの小さなケガでは、
○水道水でしっかり洗う
○必要に応じて保護する
○乾燥させすぎない
○貼りっぱなしにしない
ことが大切です。

昔ながらの「消毒して乾かす」ではなく、現在は『傷を守りながら治す』という考え方が主流になっています。
とはいえ、自己判断が難しい傷もあります。「このまま様子をみて大丈夫かな?」と迷ったときは、遠慮せず医療機関に相談してくださいね。

参考文献
Winter GD. Formation of the scab and the rate of epithelialization of superficial wounds in the skin of the young domestic pig. Nature. 1962.
日本皮膚科学会「創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン」
日本褥瘡学会「褥瘡予防・管理ガイドライン」

※本記事の作成にあたり、文章表現の確認や校閲の一部に生成AIを使用しております。

京都府精華町「たけうちファミリークリニック」 ホームページ

執筆者

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竹内雄毅

竹内雄毅

医学博士・小児外科専門医。京都府精華町「たけうちファミリークリニック」院長。京都府立医科大学小児外科客員講師。

小児科・小児外科の診療に加えて、地域の子どもを安心して預けられる病児保育を運営し、さらに絵本の読み聞かせや離乳食教室、ベビーマッサージなどの子育てイベントも展開している。クリニックを「行きたくない場所」ではなく「行きたくなる場所」に変えることを目指し、医療を軸としたコミュニティデザインに力を注いでいる。現在は、隣接地に人が自然に集まり安心して交流できる広場の構想を進めており、家族と地域が互いに支え合える環境を形にしていこうとしている。

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