
堤真一が主演を務める日曜劇場「GIFT」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)に出演中の玉森裕太のインタビューコメントが到着。役柄に共感することや、自身にとっての“ギフト”などを語った。
■“愛と絆”を描く“ギャラクシースポーツエンターテインメント”
同作は、パラスポーツである車いすラグビーをテーマにした、絆と再生の物語。弱小チームに立ちはだかる難問の答えを導き出しながら、本気で心と体をぶつけ合うことで、仲間や家族の大切さを知っていく“ギャラクシースポーツエンターテインメント”となっている。
玉森演じる坂本昊(さかもと・そら)は、幼少期から音楽が身近にあったことをきっかけに独学でピアノや作曲を始めたものの、作曲家の夢を諦め挫折した青年。父親である伍鉄(堤)とは偶然出会い、車いすラグビーチーム「ブレイズブルズ」(以下「ブルズ」)のスタッフになったことで、チームを支えていく。
5月17日に放送された第6話では、母親の広江(山口智子)と伍鉄との3人の新たな親子関係にも焦点が当てられ、かつて目指した音楽の道に対する思いにも変化が訪れた。
■伍鉄との出会いがもたらす変化「自分も変われるかもしれない」
――作曲家への夢や伍鉄との接し方など悩み多きキャラクターでもある昊について、どのように捉えて演じていますか?
最初に台本を読んだときに、昊はちょっと暗い感じなのかなと思っていたんです。ただ、実際に撮影現場に立ってみたり、監督とも話し合いをしたりする中で、完全に諦めたり、落ちこぼれたりするような感覚ではないんだと感じました。
一旦、夢を諦めてはいるけれど、でも諦めきれていない。まだ頑張りたいな、という熱はちゃんと持っていて。どう頑張っていこうかなと考えている中で、伍鉄さんやブルズというチームに出会っていくというキャラクターです。
――ストーリーが進むにつれ昊の心情も変化していく中で、印象に残っているシーンはありますか?
いくつかあるのですが、第5話で昊がブルズの試合を見ていて、自分の中でずっと鳴らなかった音が鳴ったことに対して喜ぶシーンは、特に印象に残っています。
第6話では昊がブルズのスタッフとしてライバルチームの「シャークヘッド」との合同合宿に参加しました。そこで父親の伍鉄さんとの距離を縮めたいというよりは、「伍鉄さんの近くにいれば、このチームの中にいれば、何か自分が変われるかもしれない」という思いで行ったんだと思って。
なので、伍鉄さんとはぎこちない空気感になってしまったり、その中でモヤモヤした気持ちにもなるのですが、“自分も変われるかもしれない”という昊の心情の変化や、そのきっかけが描かれているシーンは、自分の中でも印象に残っています。
■堤真一&山口智子とつくり上げる風変わりな親子関係
――堤さんとは、昊と伍鉄の距離感や演じ方などについて、撮影中に何かお話をされていますか?
昊はもういい大人でもあるので、父親と何十年ぶりに出会って、「お父さんになってほしい」というような気持ちが大きいわけではないな、と監督ともお話しして意識はしていました。堤さんとも、そういうふうには見えないようにはしたいというお話はしていました。
昊は“父親になってほしい”という思いで伍鉄さんの近くにいるわけではなくて、言い表すのが難しいのですが、2人の接し方や、ぎこちなさなど、そうしたところは自然に表現できて、映像にも出てくれていたらうれしいなと思っています。
――母親役の山口さんとの撮影はいかがですか?
広江さんにすごく頼っている部分もあると思います。作曲家の昊と同じで、広江さんは表現をする“アーティスト”であり、すごく元気な“広江母さん”でもあるので、突然芝居中に歌が始まったり、けっこうトリッキーだったりもして。
そして伍鉄さんもユニークなキャラクターなので、そうした2人の姿を見て、「昊という人間はこの2人から生まれてきたんだな」と感じたり、「2人のうち、こういうところはどちらに似ているのかな」と考えたりして。そうやって2人のキャラクターを知った上で、“昊はこれでいいんだな”と演じることができました。
■役柄と重なる“葛藤”「頑張っているだけでは報われないこともある」

――作曲家としてクリエイティブな活動をしている昊ですが、玉森さんも同じ表現者として昊に共感するところはありますか?
そうですね。まずは大前提として、“頑張っている人間”というところに共感しています。その上で、自分の中でどれだけ頑張って、持てるエネルギーを使って表現をしても、評価されないこともあったり…。頑張っているだけでは報われないこともある、というシビアな世界でもあるので、そうしたところも共感できます。
――本作を通して初めて発見したことや、新しい挑戦だと感じたことはありましたか?
昊という表現者であったり、伍鉄さんや広江さんとの親子関係であったり、自分の中では初めて演じるキャラクターではあったので、全てが新鮮です。年齢も、親子の関係だったりも、そこで起きる悩みや感じ方に共感できる部分も多くて。自分がちょっと年を重ねたのかな、と感じたりもしました。
■「目や耳などで直接感じられる」大切な“ギフト”
――ドラマのタイトルにもなっている「GIFT」ですが、玉森さんにとっての“ギフト”とは何でしょうか?
僕はアイドルとして活動していることもあって、やっぱりライブのときは、分かりやすく“ギフト”を感じます。ファンの方との気持ちのぶつけ合いというか、自分がこういうことをしたら、きっとこうやって応えてくれるだろう、という期待もあったり。逆もしかりなのですが、そういった“ギフト”をすぐに感じ取れて、しかも目や耳などで直接感じられるのは、僕はライブかなと思います。
――最後に、今後の注目ポイントを教えてください。
父親と会えて状況も変化していく中で、“楽しいな”と思っている部分もあれば、音楽に対して“やっぱりできない”となったり、昊はけっこう浮き沈みがあるなと僕は思っていて。そうした気持ちの揺れが、前半に比べて増えてもいきます。一歩を進み出せずにいる昊がどう変わっていくのか、変われるのか。その気持ちの変化にも注目していただきたいです。

