学童保育で働くミクさんは、周囲には愛想良く振る舞っていますが、心の中では子どもたちの容姿に毒づく二面性を持っています。一方、小学1年生の娘・ハナちゃんを学童に通わせている母親は、楽しそうに過ごす娘の姿を見て、今の環境に満足していました。
しかし、実はハナちゃんの父親は妻子を裏切り、ミクさんと密会する不倫関係にあったのです。しかも、ミクさんの若さと美しさに鼻の下を伸ばし、自分のことを後回しにして娘の世話をする妻に対し「女として終わってる」などと言い放ちます。夫の裏切りなど知る由もないハナちゃんの母親は、いつも通り学童へお迎えに。そこでハナちゃんがミクさんから「カエルに似てる」と言われ落ち込んでいることを知り驚きます。
自分も過去に「カエル」と言われ傷ついた過去を持つハナちゃんの母親。「何それ……」と表情が曇る様子に、ミクさんは「ケロッチっていうキャラがかわいくて」と言い訳をするのです。
美人は美人の味方?子どもに自分を重ねて憤る母親















表向きは謝罪したものの、心の内ではまったく悪びれる様子のないミクさん。「容姿に何か言うことはいじめにつながりますし……」と抗議するミクちゃんの母親の言葉に「ブスには早く自覚もたせないと」などと考えています。
そこへヨウタくんのママが「私も話に混ぜてください」とやってきました。事情を知ると、「カエルもかわいいじゃないですか」とハナちゃんの母親に笑顔で語りかけます。その言葉に安堵するミクさん。しかしハナちゃんの母親はまさかの言葉にショックを受け、「言われた方は一生消えないのに」と涙を流したのでした。
ミクさんは、しきりに「かわいい」と繰り返すだけの言い訳をしていますが、どう思うかは受け取り手の問題です。
実際、ハナちゃんの母親にとっては、幼少期に「カエル」とバカにされ続け大人になった今でも思い出して悔しい思いをするほど傷ついた言葉。たったひと言が生涯消えない心の傷を負わせています。
口から出てしまえば、その言葉を取り消すことは簡単ではありません。普段から誠実な言葉選びを、と心に留めておくといいのかもしれませんね。
著者:マンガ家・イラストレーター ぽん子

