
「万引き犯」というと、不審な動きをする人物を想像しがちだ。しかし実際には、「まさかあの人が?」と耳を疑うケースも少なくないという。今回は、アパレル業界で約10年働いたゆき蔵(@yuki_zo_08)さんによる実体験漫画から、“VIP客が万引き犯化した事件”を紹介する。
■VIP客に起きた異変



漫画に登場するのは、1回の来店で50万円分も商品を購入することがある常連客。店にとっては特別な“VIP客”であり、スタッフとも気さくに会話する存在だった。しかし、そんな顧客に万引きの疑いが浮上する。
ゆき蔵さんによると、「顧客の万引き犯化」は決して珍しい話ではないという。実際、他店舗でも常連客による盗難の話は耳にしていたそうだ。「盗難するのは決まって靴下などの小物ばかりで、“欲しくて万引きした”というより、“これくらい別にいいだろう”という感覚だったと思います」と振り返っていた。
■“裏切られた”という感情
最初に異変に気づいたのは派遣スタッフだった。しかし店長は「そういう判断は派遣さんはしなくて結構!」と取り合わない。社員たちは長年の信頼関係から、「あの顧客様が万引きなんてするわけがない」と思い込んでいたのだ。
その後、疑惑が現実だったと判明したとき、ゆき蔵さんは大きなショックを受けたという。「“裏切られた”という気持ちが一番大きかったです。しばらくは現実を受け止められませんでした」と当時の心境を語っている。
また、派遣スタッフについては「派遣さんはまっさらな目でお客様を見ていたんだと思います」とコメント。「私たちは顧客様への信頼が強すぎて、冷静に見られていなかった」と反省も口にしていた。
■突然現れた“夫”が語った衝撃の事情
物語の終盤、店にひとりの男性が現れる。「妻のことで少しお話をよろしいでしょうか?」。その人物は、万引きをしていた常連客の夫だった。
夫の口からは、妻がなぜ万引きを繰り返すようになったのか、その背景が淡々と語られていく。しかし話の途中、夫は突然「でも!!」と声を荒らげ、「お店側にも責任があると思うんです!」と主張する。
果たして店側に責任はあるのか。そしてスタッフたちは、その言葉にどう向き合うのか。最後まで張り詰めた空気が続くエピソードとなっている。
■接客業のリアルが詰まった実録漫画
ゆき蔵さんのブログ「ゆき蔵さんぽ。」では、そのほかにもストーカー客や迷惑客、クレーム客など、接客現場で実際に起きた出来事をベースにした漫画を多数公開している。現場を知る人だからこそ描ける、生々しい接客業のリアルにも注目してほしい。
取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)
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