
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、「webアクション」で連載中の『林檎の国のジョナ』(双葉社刊)の1エピソードを紹介する。『林檎の国のジョナ』公式アカウントが、4月7日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、作者の松虫あられさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■青森の祖母宅で暮らし始めるジョナ

加藤アリス(通称ジョナ)は、ある日働いていたアパレルショップを辞めた。そんなとき青森に住む祖母から送られてきた林檎がきっかけで、実家から祖母の家へ向かうことに。
青森で過ごすジョナは、縁あって近くの小学校で教員として働くことになる。小学校で働くにあたって、服装規定がないことを知ったジョナは、自身が好きな服装で教壇に立った。しかし、「その服装はなんかちょっと」と言われてしまい…。
このエピソードを読んだ人たちからは、「フツーと決めつけるのはどうかと」「引き込まれる漫画」「他の人の前で言わなくても」「自分もパーカーなのに」など、多くのコメントが寄せられている。
■作者・松虫あられさん「このキャラクターだったらどう動くかを常に考えて描いています。」

――本作では、服装既定について触れられていましたが、お話の発想の源はどこだったのでしょうか?
発想というほどのものではありませんが、ジョナと桜庭先生は常に対立している状態が面白いと思っているので最初ジョナが働き始めるときこういう事で揉めるのではと想像して描きました。考えのベクトルが違うから交わらない2人をかけて楽しかったです。
――以前のインタビューで、青森の背景や津軽弁にこだわっていると回答されていましたが、これらを表現する上で苦戦した箇所や修正が多い部分がありましたらお教えください。
何と言っても津軽弁が一番難しいです。ネイティブすぎても津軽地方以外の方には伝わらないし、かといってライトにしすぎてもそれはそれで津軽の良さが伝わらないですしあまりわざとらし過ぎる津軽弁もそれはそれでリスペクトが無いように感じるので、毎回津軽出身者である夫に相談しています。
――本作のメインキャラクターのプロフィールと、秘話がありましたらお教えください。
・主人公 加藤アリス(通称ジョナ)は実家住みのアパレル店員です。過干渉の母親の影響により大人になっても共依存から抜け出せず、人よりも太めな体型がコンプレックスで常に周りと比べている事が嫌になり、キラキラしてる人が多い東京を抜け出して祖母がいる青森の田舎に逃げてきます。
対して、そこで出会ったのがりんご農家の美青年、桜庭正市です。彼はジョナと正反対の悩みを持つ人として描きました。一件正反対に見えますが、2人とも満たされないという点は一緒です。ろくに娯楽もない田舎でアイコスを吸いながらパチンコに通いつつジョナの祖母と暮らしています。
ジョナの悩みは共感しやすい方が多いと思います。自分も容姿にコンプレックスがあり、これが仮に今すぐ望みの容姿になった時本当に自分は幸せになるのだろうかと考えた所から正市のようなキャラクターを用意しようと思いました。どのような性格が良いか悩んだ時、「自転車屋さんの高橋くん」の高橋くんは自分の容姿の良さに無頓着な人物として描いたので、それを自覚している人間が良いなと思い、その「自覚」の背景には何があるのかを考えながら作っていきました。一見するとジョナは正市から気づきがあるような展開に見えますが、正市や担当している適応学級の子供達を通して自分の気持ちに改めて気づいていくと思います。
――ストーリーを考えるうえで気をつけていることや意識していることなどについてお教えください。
テーマを絶対にブレさせないことと、このキャラクターだったらどう動くかを常に考えて描いています。
――今後挑戦してみたいジャンルやテーマがありましたらお教えください。
ジョナと正市という関係を描いてみて思いついた事ですが、「恋愛感情抜きの結婚」について考えてみたいです。あとはファンタジーもいつか描きたいです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
林檎の国のジョナ、第3巻ではさらに面白さが倍増していると思われます!お楽しみに!

