βカロテンの効果

抗酸化作用
βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換される栄養素ですが、それ自体が強い抗酸化作用を持つことでも知られています。抗酸化作用とは、体内で発生する活性酸素を抑制し、細胞の酸化ダメージを防ぐ働きのことです。βカロテンの摂取により、動脈硬化やがんなど生活習慣病の予防に役立つとされています。
免疫機能の強化
ビタミンAは粘膜の材料となります。粘膜がしっかり働くことで、細菌やウイルスの侵入を防ぎ免疫力アップに繋がります。
発がん物質の抑制
発がん物質が体内で作られるのを阻止する働きがあると言われています。
目の健康を守る
暗い場所で目が見えにくくなる夜盲症の予防に役立ちます。視細胞の機能を維持し、視力低下予防に役立ちます。
美肌効果・肌トラブル予防
抗酸化作用により、紫外線や酸化から肌を守る効果があります。乾燥肌や肌荒れの予防に役立ちます。
βカロテンの多い野菜

可食部100g当たりに含まれるβカロテンの多い野菜を、ランキング形式でお伝えします。
1位 青しそ(大葉)
100gあたり11000μg含まれています。ただし、一回に食べる量は少ないため、冷奴や納豆、そうめんなどの薬味に使用したり、ツナと一緒におにぎりに混ぜたりと、こまめに食べると良いでしょう。ゴマ油やオリーブオイルを垂らすと、より効果的に摂取できます。
2位 モロヘイヤ
100gあたり10000μg含まれています。茹でて刻むことで粘りが出て吸収率が高まるため、お浸しがおすすめです。βカロテンだけでなくカルシウムや鉄も豊富に含まれます。
3位 人参
100gあたり〈皮つき生〉6900μg、〈油いため〉9900μg含まれています。生で食べるよりも油と一緒に加熱することで吸収率が高まります。人参のきんぴらや、ポタージュ、キャロットラペなどがおすすめです。
4位 ほうれん草
100gあたり〈生〉4200μg、〈油いため〉7600μg含まれています。人参同様、生よりも加熱することでより効果的にβカロテンが摂取できます。ほうれん草のバター炒めやごま和えにすると良いでしょう。
5位 パセリ
100gあたり7400μg含まれています。1位の青しそ同様、一回に食べる量が少ないため、こちらもこまめな摂取をおすすめします。生のまま刻んで、サラダのドレッシングやソースに入れると、色どりも風味も良く食べられます。

