胃がん検診は、早期発見、早期治療のために重要なプロセスのひとつで、定期的に受診することが勧められています。今回は、胃がんの原因や症状、検査方法について日本消化器病学会専門医の山田 晃弘先生(横浜内科おなかクリニック院長)に伺いました。

監修医師:
山田 晃弘(横浜内科おなかクリニック)
新潟大学医学部卒業。その後、虎の門病院や国立国際医療研究センターなどで経験を積む。2018年より現職。一人ひとりに寄り添い、安心して受診できるクリニックを目指している。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本ヘリコバクター学会認定医。
編集部
まず、胃がんについて教えてください。
山田先生
胃がんは、主に胃の内側の粘膜にできる悪性腫瘍です。大きくなるにしたがい、徐々に粘膜下層、固有筋層、漿膜(しょうまく)へと外側に深く進んでいきます。しかし早期発見・早期治療すれば、比較的予後は良く治るがんでもあります。がんの中でも比較的頻度が高く、かつては日本人のがん死亡率の第1位でしたが、近年は減少傾向にあり、2021年厚生労働省の部位別がん死亡率では男性では肺がん、大腸がんを下回り第3位、女性で第5位でした。
編集部
胃がんの原因は何でしょうか?
山田先生
胃がんの原因としては、ピロリ菌の持続感染が大きな要因の一つです。そのほかのリスクとしては喫煙、食塩の過剰摂取が考えられています。50歳代から増加しますが、20歳代や30歳代で罹患する方もいらっしゃいます。
編集部
どんな症状が出るのですか?
山田先生
早期の胃がんは自覚症状がほとんどありません。進行すると胃の不快感や腹痛、吐き気・嘔吐、食欲不振や、血便・黒色便が現れることもあります。これらの症状に加え体重減少や倦怠感などが伴ってくることもあります。
編集部
無症状だと、見つけるのは難しいのでしょうか?
山田先生
早期の胃がんは症状が乏しいため、早期で見つけるためには1~2年ごとの内視鏡検査が推奨されています。また、早期に発見できれば、治癒できる可能性の高いがんでもあります。
編集部
胃内視鏡検査はどのような検査ですか?
山田先生
いわゆる「胃カメラ」のことです。口から小型カメラを挿入し、胃の粘膜を直接観察します。口からカメラを挿入するということで少し敬遠してしまう方もいらっしゃいますが、鎮静剤の使用により苦痛を少なくして検査を実施することも可能です。内視鏡検査でないと診断できないような早期がんもあります。
※この記事はメディカルドックにて<【医師解説】胃がん検診で「要精密検査」と言われたらどうすべき? 胃がんの原因は?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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