アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
ワフウフさんは、母・あーちゃんと施設の近くを2時間ほど散歩しました。途中、商店街で新しい洋服を買ったので、ワフウフさんはあーちゃんの部屋で名前を書いてから帰ることに。すると、あーちゃんは「じゃあお見送りするわ!」と言って、一緒に外へ出ようとしたので、ワフウフさんは「ここでいいから!」と断りますが、「だって私ずっとこの中にいるから、気分転換したいのよ!」とのこと……。どうやらさっきまで散歩を楽しんでいた記憶がなくなってしまったようで、ワフウフさんは笑うしかありませんでした。
さすがに三姉妹は無理がある
あーちゃんの糖尿病の検査に行った日のこと。数値は先月に引き続きとてもいい数字をキープできていて、ワフウフさん姉妹もひと安心です。ただ、トイレに行ったばかりで尿検査ができず困っていたあーちゃんが、姉・なーにゃんから水分補給のために水筒を受け取って、当たり前のように検尿用の紙コップに水筒の中身を注いだり、看護師さんからの質問にはオウム返しをするだけになったりと、検査を無事に終えるのは簡単ではありませんでした。

施設に1台しかないエレベーター。この日は、あーちゃんとなーにゃんの他にも4人のおばあちゃんたちが乗り合わせていました。あーちゃんは、そのおばあちゃんたちに、なーにゃんを紹介し始めます。

すると、おばあちゃんたちは口々にお世辞を言ってくれたのですが……。

「姉妹に見える」と言われ、うれしくなったあーちゃんは「そんなわけない」と言いながら、クネクネしていました。

本当に、そんなことないですから……! それ、お世辞ですから!

80歳近いあーちゃんと、アラフィフの私たち姉妹が「三姉妹に見える」のは、さすがに無理があります……。それを理解せず、本当に喜ぶ姿にはドン引きです。

なーにゃんとあーちゃんが出かけていたときのこと。あーちゃんは駅で何か配布物を受け取っていました。

それは、子宮がん検診を呼びかけるイベントの配布物。

あーちゃんは、こんなふうに言っているのですが……。

なーにゃんは、その配布カードに飴が付いていたのを見逃しませんでした。

あーちゃんは、なーにゃんの目を盗んで、あっという間に完食していました……。
あーちゃんが暮らす施設にはエレベーターが1台しかなく、いつも渋滞気味。この日も、なーにゃんとあーちゃんが乗ると、4人のおばあちゃんと乗り合わせました。あーちゃんがいつものように、乗り合わせたおばあちゃんたちに「娘なの!」と紹介すると、おばあちゃんたちは「娘さんなの? あなた若いわねえ。姉妹かと思っちゃった」とおだててくれました。あーちゃんは、それを真に受けて「もお~、嫌だわ~」なんて言いながら、大喜びしていたのでした。
施設の人たちに限らず、わりとどこでも「三姉妹みたいね!」と言われることが多い私たち母娘。もちろん、それがあーちゃんに対しての気づかいというか、お世辞なのはよくわかっています。さすがに、80歳近いあーちゃんとアラフィフの私たち姉妹が三姉妹に見えるというのは無理があると思うので……。ただ、受け取り方によっては、私たち姉妹が老けて見えるという意味にも取れてしまうので、それは複雑な思いです。
先日、なーにゃんがあーちゃんと出かけていたときのこと。あーちゃんは駅で配布されていたカードのようなものを受け取っていたので、なーにゃんが確認すると、それは子宮頸がん検診を呼びかけるイベントの配布物。あーちゃんは「かわいいからもらった」と言っていましたが、配布されたとき、そのカードには小さな飴が付いていたのをなーにゃんは見逃しませんでした。あーちゃんは、なーにゃんの目を盗んで、あっという間に飴を完食! 目はよく見えて、歯は全部自分の歯で丈夫。高齢者の体の状況としてはいいことなのに、あーちゃんの場合には必ずしもいい方向に働かないのがもどかしいです……。
--------------
お世辞を真に受けて喜ぶ姿を見るのは複雑な気持ちかもしれませんが、何かに警戒したり怒ったりしている姿が続くほうがつらいと思います。あーちゃんが機嫌よく過ごせるのが一番だと割り切って、ちょっとくらいは大目に見てあげる余裕も必要なのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

