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今さら聞けない「大腸がん」の基礎知識 死亡者数が増えている理由はご存じですか?【医師解説】

今さら聞けない「大腸がん」の基礎知識 死亡者数が増えている理由はご存じですか?【医師解説】

治療や検査の進歩により、がんは今や「不治の病」ではなくなりました。ですが、重要なことは定期的な検査による早期発見・早期治療です。そこで今回は、大腸がんの原因やリスクについて日本消化器病学会専門医の山田 晃弘先生(横浜内科おなかクリニック院長)に伺いました。

山田 晃弘

監修医師:
山田 晃弘(横浜内科おなかクリニック)

新潟大学医学部卒業。その後、虎の門病院や国立国際医療研究センターなどで経験を積む。2018年より現職。一人ひとりに寄り添い、安心して受診できるクリニックを目指している。日本内科学会総合内科専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本ヘリコバクター学会認定医。

編集部

大腸がんについて教えてください。

山田先生

大腸は、全長約1.5m~2m、直径約5~7cmの消化管で、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸に分けられます。大腸がんは大腸に発生するがんで、特に直腸からS状結腸に60%以上ができると言われています。

編集部

原因はありますか?

山田先生

大腸がんのリスクとしては、年齢(50歳以上)、喫煙、飲酒、肥満、大腸がんの家族歴などが挙げられています。年齢を重ねるとともに大腸がんの発症リスクは上昇し、約90%の大腸がんは50歳以上で発症するとされています。また、家族の病歴との関わりもあるとされており、特に家族性大腸腺腫症やリンチ症候群の家系では、近親者に大腸がんの発生が多くみられます。日本ではこの20年で大腸がんによる死亡数が約1.5倍と報告されていますが、食習慣の欧米化が関与していると考えられています。

編集部

そんなに増えているのですか?

山田先生

そうです。昔ながらの日本食は、低脂肪で食物繊維が多く含まれるという特徴がありましたが、昨今は食生活の欧米化により動物性脂肪の摂り過ぎや食物繊維の不足などが起こり、日本人に大腸がんが増えていると言われています。2021年の報告によると、がん死亡者の分類で、大腸がんは女性では1位、男性でも2位となっています。

編集部

大腸がんはどんな症状が出るのですか?

山田先生

早期の大腸がんには自覚症状がほとんどありません。実際、大腸がんと診断された患者さんの約半数は、検診や人間ドックで指摘されて検査しただけで自覚症状はなかったという調査結果もあります。

※この記事はメディカルドックにて<【医師に聞く】「大腸がん」は大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)で早期発見したら治る?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

配信元: Medical DOC

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