
北村匠海主演の月9ドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FODほかにて配信)の第7話が5月25日に放送された。サバ缶を宇宙へという夢を立ち上げた一期生である菅原奈未(出口)が教師となって戻ってきた。奈未は夢に対する立ち位置の違いに気付いた。(以下、ネタバレを含みます)
■高校教師が生徒たちの挑戦を応援し、自らも成長していく学園ドラマ
本作は、福井県の水産高校の生徒たちが世代を超えて“宇宙食開発”という大きな夢に挑戦した実話に基づくオリジナルストーリー。
地上波連続ドラマ初主演を果たす北村が演じるのは、授業の一環で製造されるサバ缶が自慢の、若水こと若狭水産高校に赴任してきた高校教師・朝野峻一(あさのしゅんいち)。「宇宙食、作れるんちゃう?」という生徒の何気ないひと言が、世代を超えて思いと経験知をつなぎ、大きな夢への挑戦へと発展。生徒たちを見守り、ともに伴走する中で、朝野自身も成長していく軌跡を描く。
■宇宙食サバ缶を立ち上げた生徒の1人、奈未が教師として戻ってくる
廃校の危機にあった若水は、地元の人々の尽力もあり、若狭小浜高校と統合が決定。“若狭小浜高校海洋科学科”として存続することになり、朝野も若水の同僚だった黒瀬(荒川良々)も海洋科学科の教師に。
そこに新任教師が加わった。教師1年目の朝野と共に宇宙食サバ缶開発を立ち上げた1期生、奈未だ。だが、奈未は、宇宙食開発に対する新しい世代の無関心さに直面する。
実習テーマを決めることになり、テーマ案を見た生徒たちは宇宙食開発について「何年かかってもダメやったやつやろ?」「やる意味あるん?」「時間の無駄やろ」と口々に言ったのだ。
朝野は、怒りの声を上げそうになる奈未をそっと制した。
ただ、奈未と一緒に1期生として夢をみた創亮(黒崎煌代)の妹で車いす生活の瑠夏(伊東蒼)だけは、宇宙への憧れから、宇宙食サバ缶プロジェクトにも熱い思いを抱き、早々にテーマにすることを決めていた。奈未は、瑠夏と2人でプロジェクトをスタートさせることにした。
■奈未は、昔と違うと感じる朝野の態度に不満を募らせる
一緒に夢を追った同級生たちと集まった奈未は、学校で生徒たちに言われたことを明かして、荒れる。そこにやって来た朝野にも「腹立たんの?」と問いかけた。すると「まぁ、別に」と朝野。
「夢ってさ、最初はそんなもんなんだよ。みんなだってそうだったでしょ?自分たちでできる、やれる、そう思えたときに、いつの間にか本気で向き合ってる。そんな日が来るって、僕は、まぁ信じてるけどね」。
瑠夏のほか菜那歌(平澤宏々路)、寿々(石田莉子)も加わり、宇宙食サバ缶プロジェクトを進めていく奈未。奈未は朝野にも「手伝ってほしい」と言うが、「生徒たちが言ってきたらね」などと、どこかそっけない態度に奈未は不満を募らせていった。
■奈未が気付いた「生徒を信じて待つ」こと
その奈未の様子に気付いた黒瀬。食堂で酒を酌み交わしながら、「あんま、出しゃばったことはしたくないんやけどな」と前置きしながら、話し始めた。それは、第1話で描かれた、朝野が反省したことだった。
奈未たちが校外実習で知った地域課題である大型クラゲのコラーゲンを活用した豆腐を完成させ、その成果を「北陸地区水産高校生徒研究発表大会」に出して最優秀賞を受賞した。だが、朝野は奈未たちが一生懸命気持ちを込めて書いたレポートを、審査員に選ばれるようにと自分が赤入れし、「本当に伝えたかった思いを自分が消した」と思ったのだ。
そのとき「この学校の主人公は自分ちゃう。生徒らなんや」と朝野が気付いたのだと黒瀬。宇宙への思いは朝野も同じ。でも生徒たちがすることを待てるのは、「生徒を信じているから」だった。
黒瀬の話を聞いたあと、一歩引くことにした奈未。すると、普通科への編入を目指していた奏仁(木村舷碁)が自ら決断してプロジェクトに加わる姿も目撃した。
「生徒たちが失敗せんように先回りしてしまっとった。やってみなわからんのに」と自分が間違っていたことを朝野に謝る奈未。「やってみなきゃ、わからない」という言葉は、朝野が発し、奈未たちが夢を追いかけるときの合言葉にもなっていた。
朝野が奈未に何も言わなかったのも、「やってみなわからん」と思ったから。ただ、「菅原さんなら大丈夫だって信じてたから」という思いもあった。
それを聞いた奈未はあふれる涙をこらえきれず、朝野に背を向けた。そして「ホンマなんなん?腹立つわ。私、もう生徒やないんやからね。一緒にせんといて」と強がったのが、かわいかった。
SNSには「奈未先生と朝野先生の掛け合いがまた見れてよかったな~」「朝野先生にも奈未ちゃんにも共感できる回だった」「生徒を信じて待つから、奈未先生のことを待つ朝野先生。良い」「生徒を信じて待つ、それも大事なことだね」「奈未ちゃんの思いもわかってたんだよね」など反響が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

