
見上愛と上坂樹里がW主演を務める連続テレビ小説「風、薫る」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第42回が5月26日に放送。りん(見上)がベテラン看病婦・フユ(猫背椿)に手術介助の指導を頼む様子や、看護婦見習いと看病婦の間に漂うギスギスした関係性が描かれた。(※以下、ストーリーのネタバレを含みます)
■看護婦見習いと看病婦の対立…考えややり方の違いから深まる溝
千佳子(仲間由紀恵)の乳がん摘出手術の際、看病婦・フユの手際の良さに心動かされたりん。患者に対しては冷淡な態度を取るフユだが、その作業は的確かつ効率的で、誰よりも多くの仕事をこなしていた。
そんな中、藤田(坂口涼太郎)が詰所にやって来て、院長の意向により、りんたち看護婦見習いが看病婦に“看護の仕方”を教えることになったと伝える。激しく反発する看病婦たちに対し、藤田はりんが元家老の娘であることを明かし、「看護だけでなく振る舞いも学ぶといい」と言い放つ。この一件により、看病婦と看護婦見習いの間にはさらなる溝ができてしまう。
■千佳子が退院へ…寂しくもうれしいりんとの別れ
ついに、千佳子は退院の日を迎える。駆けつけたりんに、優しい笑顔を見せる千佳子。「なんだかさみしいけれど、また会えるわよね」と言いかけた千佳子はハッとして、「ううん、もう会えない方がいいのよね?」と微笑む。りんは「寂しくてうれしいです!」と、涙を流しながら大切な患者との別れを惜しむのだった。

■緊急手術で直面した現実…フユが提示した“指導の条件”
そんなある日、落馬して足に柵が刺さった男性が重傷を負って運ばれ、緊急手術が行われることに。医師の今井(古川雄大)と黒川(平埜生成)の指示により、りんと直美(上坂)も手術介助に入ることになる。
しかし、授業でしか手術を学んだことがない2人は、役に立つどころか迷惑ばかりかけてしまう。申し訳なさそうに謝罪をする2人に、今井は「もとより期待などしていない」と言い放ち、その患者の担当にりんを指名する。理由は、患者が華族の人間であるからだった。
今井が去った後、黒川は「医者も実技の研修を受けなければ医者にはなれない。落ち込むのは傲慢というものだ」と冷静に諭す。そして、千佳子の手術成功によって華族や政治家の間で「看護婦の手厚い看護を受けられる」と評判が広まっていることを明かし、今回2人を呼んだのも「手術室に看護婦がいたとなれば患者は安心する。それだけだ」と冷酷な現実を告げる。
その様子を見ていたフユから、「さすが見習いさん、いるだけで喜ばれるなんてね」と嫌味を言われたりん。しかし、りんは臆することなく改めて頭を下げ、フユに手術介助の指導を依頼する。するとフユはあっさりと承諾したものの、「お金くれたらね」とまさかの条件を突きつけるのだった。

寮に戻り、技術の指導に金銭を請求するのは卑しいと憤る見習い生たち。そんな中、直美は「卑しいんじゃなくて、本当にお金がなくて切羽詰まっているとは考えないの?」と疑問を投げかける。
アメリカのトレインドナースの給金が月30円であるのに対し、当時の看病婦の給金はわずか月3円。それでも、女性ができる仕事の中では恵まれている方なのだ。「仲良くはなれなくても、一緒に働けるようになれたら」と前を向くりん。だがその頃、フユは自宅で、疲れ切った体に鞭を打ちながら家事や夫の世話に追われていた。
■それぞれの立場への共感と、千佳子との別れを惜しむ視聴者の声
看病婦と看護婦見習いの溝が深まっていく展開に、SNS上では「若い人に教えて仕事を取られたら大変だし…フユさんにも考えがあるのでは」「長年手探りで掴んできた技術を簡単に教えたくない気持ちも分かる」「看病婦たちの本当の困窮ぶりに気付く直美ちゃん、さすがです」と、双方の立場に理解を示す様々な声が寄せられた。
また、千佳子が笑顔で退院したシーンには、「千佳子さん、りんちゃんのこと大好きになったんだね」「病気ではない形で、また登場してくれたらうれしい」「千佳子さん大好きだったから、私も寂しいです!」といった温かいコメントが多数集まっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部


