
俳優の松田翔太が、5月31日(日)に放送される「NHKスペシャル『ヒグマ 異変の海に生きる』」(夜9:00-9:49、NHK総合)でナレーションを担当する。同番組は、世界自然遺産である北海道の知床を舞台に、現在起こっている生態系の変化を、そこに生きるヒグマを軸に高精細映像で描くドキュメンタリー番組だ。
■流氷の減少が生態系に及ぼす影響に迫る
知床では現在、オホーツク海の急速な温暖化を背景に、これまでにない規模で生態系の変化が進行している。多様な生命を支える基盤であった流氷の面積は過去40年で約3割減少し、将来的には北海道沿岸から消失する可能性も指摘されている。
この変化は陸の生態系にも連鎖的な影響を及ぼしており、象徴的なのがヒグマの異変だ。食資源の変化により、断崖絶壁を登って海鳥を襲うなど、これまで確認されてこなかった行動が相次いでいるという。また、カラフトマスの激減やエゾシカの増加によって生態系のバランスが崩れ、ヒグマの人里への出没と駆除も増加している。
番組では、高精細映像やドローン、水中撮影を駆使して、流氷の減少とそれに伴う多様な生物の変化を記録。ヒグマを軸に、地球環境変動の最前線として注視される知床の異変を描き出す。
■NHK札幌放送局・小林美月ディレクター コメント
豊かな海と陸がつながる知床の生態系は今、気候変動などにより大きく変化しています。一つの変化が次の変化を生み出し、生態系の頂点に立つヒグマたちも、かつてない困難に直面していました。この番組が、日本で起きている「異変」に思いを巡らせるきっかけになれば幸いです。

