娘が小学生のときの話です。夫と離婚し財産分与も終わり、法的には完全に他人となったはずだったのですが……。
離婚したのに、なぜか元夫が家に
これまで住んでいた家には私が引き続き住むことになり、元夫は新たにマンションを借りることにしました。ですが毎週末、元夫はわが家にやってきて当たり前のようにリビングでくつろいでいたのです。
元夫の言い分は、「家具や家電を買いそろえる余裕がないから、環境が整うまで荷物を置かせてほしい」という身勝手なもの。最初は情もあり、一時的なことならと鍵を回収せずにいたのが間違いでした。
1カ月が経っても元夫は変わらずわが家にやってきて、勝手に冷蔵庫の中身を食べたり、テレビを見たりしていました。仕事から帰ってきて元夫のその姿を見ることで、私は離婚した実感が持てず、強いストレスを感じるようになりました。
このままでは新生活が始められないと思い、私は毅然とした態度で対応することに決めました。まず「荷物をすべて運び出す期限」を明確に提示し、合鍵の返却を強く求めました。
元夫が渋る様子を見せたため、共通の知人を交えて話し合いを行い、もし期限を過ぎても居座る場合は鍵を交換すると告げました。私の態度を見てどうにもならないと悟ったのか、期限の前に荷物を運び出し、家に来なくなりました。
元夫が完全に立ち退いた後は、物理的な距離ができたことで、ようやく私自身の心が解放されました。離婚は書類上の手続きだけでなく、生活空間を完全に切り離して初めて成立するものだと痛感しています。現在は穏やかな日常を取り戻し、娘と2人で幸せな生活を送っています。
著者:田沼晴子/20代・女性・会社員。ひとり娘を育てる母。趣味はドラマ鑑賞、サイクリング。
イラスト:マキノ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)

