
女性を初デートに連れて行く際、ファミリーレストランを選ぶのはアリなのか、それともナシなのか――。「せっかくのデートなら特別感のある高いお店に連れて行ってほしい」という意見から、「美味しくて気兼ねなく楽しめる場所ならどこでもいい」という意見まで、SNSを中心に何度も激しい論争が巻き起こる定番のテーマだ。
2026年5月現在、この不毛とも言えるネット上の大論争を独自の鋭い着眼点で切り取り、「そこをツッコむのか!」「最高に笑った」と大きな話題を呼んでいるのが、漫画家・伊東(@ito_44_3)さんの創作漫画『サイゼで憤る女たち』だ。
X(旧Twitter)上で毎日ハイペースに5コマ漫画を投稿し、数々の“万バズ(1万件以上のリツイート・いいね)”ヒット作を生み出し続けている伊東さん。今回は、定期的につぶやかれる「サイゼデート論争」に爆笑の終止符を打った本作の誕生秘話と、そこに込められた現代のTPO事情についてインタビューを交えて紹介する。
■TPOのズレに激怒する女性たちの本音



本作を描いたきっかけについて、伊東さんは「デートでサイゼリヤはアリかナシか……。これは本当にXで定期的に盛り上がる話題なので、自分なりに焦点を当てて漫画にしてみようと思ったのがきっかけです」と語る。
世間の論争では、ファミレスは「手頃で安上がりだから初デートには手を抜きすぎ」とする否定派と、「安くて美味しいのだから文句を言う方がおかしい」とする肯定派の二項対立になりがちだ。しかし、伊東さんが描いた5コマ漫画に登場する女性たちが「ないわ」と激怒している理由は、世間の予想を裏切るものだった。
彼女たちが本当に許せなかったのは、お会計の安さではなく、「『今から綺麗な絵画を見に行こう』とロマンチックに誘われて付いて行ったら、連れて行かれたのがサイゼリヤだった」という、あまりにも斜め上な目的地の設定だったのだ。店内の壁に飾られた名画(風のインテリア)を指さされても、女性陣の怒りは収まるはずもない。食事の値段ではなく、「そこじゃないポイント」を的確なギャグとして落とし込んだ、伊東さんらしいキレのある展開に読者からは爆笑の声が相次いだ。
取材協力:伊東(@ito_44_3)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

