ペキ子さんは、夫の優一さんと2人暮らし。優一さんは公務員として働く次男で、イケメンかつやさしい性格の持ち主。ペキ子さんにとってはまさに完璧な夫です。
そんなペキ子さんは、幼いころから「完璧な母親」になることを夢見てきました。待望の妊娠がわかると、自作の育児本を渡し、20時就寝や毎朝のスムージー、クラシック音楽を流し続ける生活を始め、仕事も辞めました。そんな暮らしぶりを聞いた会社の先輩たちは、優一さんに「甘やかしすぎ」だと告げ、離婚をすすめます。
優一さんは、帰宅すると突然ペキ子さんお手製の育児本を捨て始めました。ペキ子さんは止めますが、優一さんは動じず「これからは間違っていたら止める」と言います。
「心の支えだったのに」と涙を流すペキ子さんに、優一さんは「その本、意味がなかったよね」と淡々と告げます。
妻が思い出したこと











優一さんの言葉で、ペキ子さんは母親に言われた言葉がフラッシュバック。
戸惑うペキ子さんに気づかない優一さんは、やさしく励ましの言葉をかけ続けます。
しかし、その言葉はペキ子さんの心には届かないのでした。
人はそれぞれ異なる経験や価値観を持っているため、自分にとって何気ない言葉でも、相手には思いがけず深く響いてしまうことがあります。
今回のエピソードのように、過去の経験からくる傷や不安は、身近な家族であっても知らないまま過ごしていることが少なくありません。
だからこそ、お互いの気持ちや経験を少しずつ言葉にして共有し合うことが、すれ違いを減らす第一歩になるのかもしれませんね。
著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ

