SNSで話題沸騰!オールドメディアが「コミュ力」を救う?
昨今、オールドメディアに対する厳しい意見が相次ぐ中、その「副産物」とも言える意外な価値が、SNS上で脚光を浴びています。X(旧Twitter)では、ラジオやテレビを日常的に視聴することが、現代人が悩む会話スキル(コミュ力)の向上に役立つという投稿が次々と共感を呼び、大きな話題となっています。デジタル時代にこそアナログなメディアが果たす、コミュニケーションにおける隠れた役割を探ります。
芸人ラジオは「生きた会話の教科書」
話題の発端の一つは、あるユーザーからの投稿です。彼は、「毎日3~4時間くらい芸人のラジオを聞いていたら、会話のリアクションや相づちが自然になり、相手の話を最後まで聞けるようになった」という自身の経験をつづりました。この投稿には、似た体験を持つ人々からのリプライが殺到しています。
特に、ラジオを長年聴取しているというユーザーは、「ノリやボケがそのまま使え、テンション感もロールモデルを見つけて真似できる」と熱弁しています。さらに、多くのユーザーが「ラジオクラウド」などのアプリで聴けるアフタートークを推奨。これは、芸人が「素のテンション」で話すため、日常会話の参考にしやすいというのです。
会話の「上手さ」は目的によるとしつつも、ある芸人アカウントは自身のラジオ経験を交え、「場面に応じた話し方が大事」とアドバイス。このトピックはまとめサイトでも拡散され、「おしゃべりが得意じゃない人でも、相槌のタイミングや話の引き出し方を無理なく覚えられる」という共感が相次ぎました。ラジオが、プロの「自然な間合い」を無意識にインプットする教材となっている実態が浮かび上がります。

