
志尊淳主演の日曜ドラマ「10回切って倒れない木はない」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系/Huluにて配信あり)の第6話が5月17日に放送され、上から目線でミンソク(志尊)に結婚を迫っていた元・婚約者の映里(長濱ねる)の恋心が描かれた。自分との結婚は“ビジネス”だと彼に告げる映里だったが、その裏にはせつない恋心が隠れされていた。(以下、ネタバレを含みます)
■波乱万丈×純愛ラブストーリー
本作は、秋元康氏企画のオリジナルストーリー。日本人の両親を事故で亡くし、韓国の財閥の養子・“キム・ミンソク”として育った男が、養父の突然死をきっかけに運命が一転。後継者の座を奪われ、次々に困難な状況に追い込まれる中、医師・桃子(仁村紗和)と出会い、愛を育んでいく。運命に翻弄されながらも諦めずに立ち向かっていく、波乱万丈×純愛ラブストーリー。
タイトルの「10回切って倒れない木はない」とは、「どんなに難しいことでも、何度も挑戦し続ければ必ず成功できる」という意味の韓国のことわざで、本ドラマの重要なキーワードにもなっている。
■ミンソクに結婚を迫る映里
突然、一方的に別れを告げ、去って行った桃子を追いかける為に診療所を飛び出したミンソクは、映里に呼び止められた。「今、話してる時間は無い」と言うミンソクに、彼女は「でも、早くしないと手遅れになるわよ?」と脅すように言った。
「あなたのせいで、たくさんの人間が路頭に迷うことになる」と告げた彼女は、ミンソクの義母・キョンファ(キム・ジュリョン)が、彼を“ファングムグループ”から追放する為に東京のホテルを潰すつもりだと伝えた。
映里は、そんなミンソクが不憫でならない、と言い、辞職して自分と結婚すれば、ホテル廃止の話はなくなり、従業員もミンソク自身も救うことができるのだと告げた。

■桃子からの別れは、映里のせいだと気付いたミンソク
拓人(京本大我)に、桃子が診療所や自身のキャリアの為ではなく、他にどうしても別れなくてはならない理由があったとしか考えられない、と言われたミンソクは、映里が桃子に何か言ったのでは、と感づき、映里を呼び出して、桃子に会ってないかと単刀直入に尋ねた。
映里は答えをはぐらかし、「それより、東京のホテルが心配でしょ」と一方的に話し始め、ミンソクとホテルが助かる方法は、自分と結婚して新海家の婿になることだ、と命令口調で改めて告げるのだった。

■「私との結婚は“ビジネス”よ」
映里は、ミンソクの義兄・ヒスン(キム・ドワン)との結婚話は断るつもりだと言い、「あなたは“新海グループ”を成長させて、私を輝かせることができる。私との結婚は“ビジネス”よ」と、挑戦的な笑みを見せた。
それを桃子に話したのか、と聞いても「さぁ…どうだったかなぁ」と相変わらず答えをはぐらかす映里に、ミンソクは怒りをたぎらせ、席を立とうとした。しかし映里は「まだ話は終わってない」と彼を引き止め、キョンファが彼を横領の罪で訴える準備を進めている、と告げた。
「裁判になったら無実を証明するだけ。無実より強いものは無い」というミンソクを「甘いのよ」と映里は一喝。白を黒に変えることができる彼らにミンソクの勝ち目は無い、と告げ、彼は莫大な借金を背負った上にホテル業界からも追放され、診療所も“横領罪の犯人をかくまっていた”とうわさが広まって迷惑がかかることになる。こども食堂もやっていけなくなるだろう、と最悪のシナリオを語った。
診療所のことまで持ち出されて茫然となるミンソクに、「でも、自分と結婚すれば、“新海”と敵対したくないキョンファは訴訟を思いとどまる」と、映里は再度結婚を迫り、「わかった?あなたの居場所は、私の隣以外に無いの」と有無を言わせない表情で彼を見つめた。

■「キミと結婚しない」
後日、ミンソクに呼び出され、「僕の為にいろいろ考えてくれてありがとう」と礼を言われた映里は、嬉しそうに結婚式のプランを語り始めた。だがミンソクは「でも僕は、キミと結婚しない」と告げた。
「何で!?せっかく私が助けてあげるって言ってるのに」と驚く彼女に、ミンソクは自分の力で大切な人たちを守りたいのだ、と伝えた。そして、何もかも失ったミンソクに何ができるのだ、私なら守れるのだ、とくり返す彼女に、再び「キミの力は借りない」とキッパリと伝えた。

■ミンソクにとっての“最高のパートナー”とは
それでも彼女は、自分との結婚のメリットを何度も口にして彼を説得しようとした。「お互いを輝かせることができる私たちは、誰もがうらやむ最高のパートナーになれるのよ?」とミンソクの手を掴んだ彼女の手を、彼は「僕にとっての最高のパートナーは、苦労しても不自由な思いをしても、一緒に乗り越えていける人だよ」と告げて離すのだった。
「一緒に笑って、一緒においしい物を食べて、一緒に美しいものを見て、お互いの夢を応援できる人…それは今の僕にとって、桃子さんしか居ないんだ」とのミンソクの言葉を、泣きそうな顔で聞いていた映里は、何も言わずに去って行った。
彼女は、歩きながら「私、あなたと結婚する」と彼に伝えた20歳の誕生パーティーを思い出していた。「あなたなら、きっと私を輝かせてくれる」と言った後、彼女は1人になり、「やっと言えたぁ」と脱力して、恋する少女の顔になった。映里は、ビジネスやメリットなど関係無く、ただただ彼のことが好きだったのだ。きっと映里にとっては、必死に考えた素敵なキメ言葉だったのだろう。だが彼は、“自分を輝かせる道具”としか思われていないと感じたはずだ。

■“本当に欲しいもの”を手に入れるコツ
映里は、そのまま診療所に向かった。風見は彼女を歓迎して、彼女が以前好きだと言ったたい焼きをふるまった。すると突然、彼女は「私、キレイですよね?頭も良くて、財力もあって…だから今まで望むものは何でも手に入れることができた…」と語り始めた。そう言って黙り込んだ彼女に、風見は「でも、本当に欲しいものは手に入らなかった」と言って「本当に欲しいものを手に入れるコツがあるよ」と告げた。
「簡単だよ。おいしいものは“おいしい”、好きなものは“好き”。素直になることだよ」と伝えて微笑む風見。映里は、たい焼きを一口食べて「おいしい」と涙を流し、「おいしい」と言い続けて食べながら、さらに泣いた。そして「好き…大好きだった」と呟くと涙が止まらなくなった。
映里は令嬢として大切に育てられ、プライド高く生きてきた。だが、風見のように温かく優しい言葉をかけられたことは無かったのではないだろうか。彼女は、以前こども食堂を訪れた際、今まで感じたことの無い温かさを風見から感じたのかもしれない。それで、話を聞いてもらいたくてやってきたのだろうか。

■素直になれていれば…
「大好きだ」と素直に無邪気に言えていれば、状況は変わっていたかもしれない。何か言えば言うほどミンソクの態度は硬化し、冷たくなる視線に、映里はどれだけ悲しかったのだろう…と思うと胸が痛くなる。どうしてもこっちを向いてほしくてしたことが、逆に彼を遠ざけてしまった。
映里はミンソクに、キョンファが東京のホテルを潰して彼を追放しようとしているのは真実だが、訴訟の準備をしているのはうそだとメッセージを送った。それには最後に「本当にごめんなさい」と書かれていた。「本当に好きだった」と書かなかったのは、最後の彼女のプライドか、ミンソクに負担をかけない為の思いやりだったのか…。
視聴者も映里の本心を知り、「ちゃんと好きだったんだ…」「不器用すぎる」「院長に何かしに来たのかと思ってごめん」「もっと早く素直になれてれば…」と、愛の伝え方を知らなかった彼女にせつなくなったコメントが多
◆文=鳥居美保

