がん予防のために大切な生活習慣
がんの予防のためには、生活習慣に気をつけることが大切です。
禁煙
喫煙は、肺がんの発症リスクを確実に高めます。
また、受動喫煙者の肺がんリスクも高まります。
喫煙している方は1日でも早く禁煙するようにしましょう。肺がんのみならず、すべてのがんの予防につながります。
節酒
肺がんの発症リスクにおいてはアルコールの関与はデータ不十分とされています。しかし、さまざまな種類のがんのリスクを下げるためにはアルコールの1日摂取量は適切に保つことが大切です。
果物や野菜を積極的にとる
前述したように、果物や野菜にはフラボノイドなどの化合物が含まれ、肺がんの予防に効果がある可能性が示唆されています。そして、肺がんにおいてはがんのリスクを低くする可能性があります。
厚生労働省からは、1日の野菜摂取目標は350gとされています。果物と合わせると、野菜を小鉢5皿分、果物を1皿分とることでおよそ400gがとれます。
運動をする
肺がんに限らず、運動習慣はがんの発症リスクを下げると報告されています。
18〜64歳の方は、歩行や歩行程度のきつさの運動を1日60分行いましょう。加えて、息が多少上がり汗をかくくらいの運動を、1週間に60分行いましょう。
65歳以上の方は、毎日40分程度は歩いたり運動したりすることがすすめられています。
適正体重を保つ
BMI(body mass index)を適切に保つことががん全体の死亡のリスクを下げることが明らかになっています。なお、BMIが男性では21.0-26.9、女性では21.0-24.9でがんによる死亡リスクが低いとされています。
「肺がんを予防する可能性の高い食べ物」についてよくある質問
ここまで肺がんを予防する可能性の高い食べ物などを紹介しました。ここでは「肺がんを予防する可能性の高い食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
肺に良い食べ物はありますか?
木村 香菜(医師)
肺がんを予防するために最も大切なことは、禁煙や受動喫煙を避けることです。しかし、野菜や果物を積極的にとることで、肺がんのみならずさまざまながんの予防につながることが期待できます。
大豆イソフラボンの摂取で肺がんを予防することはできるのでしょうか?
木村 香菜(医師)
大豆イソフラボンと肺がんのリスクについてはいまのところははっきりとした結論は出ていません。しかし、喫煙経験のない男性では、イソフラボン摂取が多いほど肺がんになりにくいことが示されたという日本での調査結果があります。女性でも同様の傾向がみられたとされています。 毎日の食生活で、大豆食品も取り入れるようにするとよいでしょう。

