アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんの糖尿病の検査に行った日。先月に引き続きとてもいい数値をキープできていて、ワフウフさん姉妹もひと安心。ただ、トイレに行ったばかりで尿検査ができず、困っていたあーちゃんが、姉・なーにゃんから水分補給のために受け取った水筒の中身を、当たり前のように検尿用の紙コップに注いだり、看護師さんからの質問にオウム返しをするだけになったりと、検査を無事に終えるのも簡単ではありませんでした。
娘のこともいつか忘れてしまうかも
あーちゃんが暮らす施設には、エレベーターが1台しかないため、いつも渋滞気味です。先日も、姉・なーにゃんとあーちゃんが乗り込んだところ、4人のおばあちゃんと乗り合わせました。あーちゃんが、いつものように「娘なの!」とおばあちゃんたちに紹介すると、おばあちゃんたちは「娘さんなの? あなた若いわねえ。姉妹かと思っちゃった」と、口々におだててくれました。さすがに姉妹に見えるというのは無理がありますが、あーちゃんはすっかり真に受けて、「もお~、嫌だわ~」なんて言いながら大喜びしていて、ワフウフさん姉妹はドン引きしたのでした。

私は週に3~4日、姉・なーにゃんは月初めの1週間、集中して仕事をしています。このスタイルはすでに10年以上続いていて、あーちゃんの認知症が判明してからも、本人は認識できているようでした。

しかし、先日どちらも仕事で面会に行けない日があったため、あーちゃんにそれを伝えると……。

あーちゃんは、なーにゃんが仕事をしているという事実に驚いていました。

その様子に、私も驚いてしまいます……。なーにゃんは、忙しい合間をぬって毎日のように面会に行ってくれているので、仕事をしていないと思ってしまったのかもしれません。

あーちゃんは「なーにゃんちゃん 月初 1週間仕事」と、あちこちにメモを書いていました。

次に会ったとき、あーちゃんは仕事のことをちゃんと覚えていたようですが、少しずつ娘たちのことも忘れてしまうのかと思うと、仕方ないとはいえ悲しくなってしまいます……。

まあ、すでに私のことを忘れていたことはありますけどね……。名前を覚えてくれているだけでいいと思っていますよ!

先日、施設のケアマネさんから、来月に要介護認定がおこなわれると聞きました。

初めて要介護認定を受けてからまだ1年もたっていませんが、あのころは父の対応に追われて大変でした……。

ケアマネさんから立ち会うかどうかと聞かれたので、「立ち会います!」と即答しました。

なぜなら、ケアマネさんも含めて、あーちゃんの認知症の状態をほぼ把握できていないと、以前の発言から感じているから。皆さん、よくしてくださっているのは伝わっているのですが……。
※服薬介護→服薬介助(薬を安全に正しく飲めるように手助けすること)

施設側としては特に手のかかる入居者ではないだけに、あーちゃんの状態についてあまり気にかけてもらっていないような気がします。以前、あーちゃんが自分の認知症を否定する発言をしたときも……。

こんなふうに対応されていて、ある程度進行した認知症だとは思われていないようです(認知症が治るものなら、治ってほしいですよ、切実に)。

前回の要介護認定は、父が丸っきりあーちゃんの状態を理解していない、あるいは理解していないふりをしていて、要介護認定自体も断ろうとしたので、今回はちゃんと立ち会ってあーちゃんの状態を認定員さんに伝えるつもりです。

あーちゃんは「要介護認定」の言葉自体が理解できなくなっているようで、目の前で話していても抵抗を見せることはありませんでした。

そもそも、「介護」される対象が自分であるとは夢にも思っていないんだろうな……。
あーちゃんが施設で暮らすようになってから、早くも半年がたちました。最初のうちは、あーちゃんが不安にならないように姉妹で交代しながら毎日欠かさず面会に行っていましたが、それを続けていたら私たちが疲れてしまったので、今は時々お休みの日を入れながら通うようになりました。ちなみに、私たち姉妹は今どちらも仕事をしていて、私は週に3~4日働き、なーにゃんは月初めの1週間、集中して働いています。
なーにゃんがこのペースで仕事をしてから、もう10年以上たっていて、あーちゃんも「今週、なーにゃんちゃんはお仕事なのね!」と認識していると思っていました。しかし、先日「明日と明後日は2人とも仕事だから、面会には来られない」と伝えたところ「ええ! なーにゃんちゃんって仕事しているの?」と、めちゃくちゃ驚くあーちゃん。そんなあーちゃんに、私のほうがびっくりです……。その後、あーちゃんは「なーにゃんちゃんは月初めの1週間はお仕事」と、あちこちにメモを書いていましたが、こうやって娘のことを少しずつ忘れていくのかと思うと、悲しくなってしまいました。
そんな中、施設のケアマネさんから、要介護認定が来月おこなわれることを教えてもらいました。「立ち会いますか?」と聞かれたので「立ち会います!」と即答。なぜなら、施設の皆さんがとてもよくしてくださっているのは伝わってきますが、ケアマネさんも含めて、あーちゃんの認知症の状態をほぼ把握していないと思っているから。ちゃんと立ち会って、認定員さんにあーちゃんの今の状態を正しく伝えるつもりです。肝心の本人は「要介護認定」という言葉自体を理解できなくなっているのか、介護保険を使うための手続きである要介護認定を受けることを話しても、前回とは違ってまったく抵抗を見せませんでした。
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調子によって波はあるものの、記憶がどんどん失われていくのを目の当たりにすると、いつか自分の存在が忘れられてしまうかも……と、嫌でも考えてしまいますよね。万が一そのときがきたら、ひとりで抱え込まずに周りの助けも借りながら、心身の負担を減らすことを最優先にできるといいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

